給与飼料のイオンバランスを知って肉牛の尿石症を予防する. 1.はじめに. 一般に肉牛の尿石症の原因の一つとして、濃厚飼料多給・粗飼料不足の飼料給与によるリン・マグネシウムの過剰摂取、過剰吸収が挙げられます。 その対策の一つとしてカルシウムの添加によるカルシウムとリンの比率の是正(飼料中Ca/P比を1~2:1の比率とする)が知られています。 しかし、実際の生産現場では、炭酸カルシウムの添加により逆に尿石症を助長する場合があります。 今回、肉牛への炭酸カルシウムの添加や給与飼料のDCAD(dietarycation-aniondifference:飼料中陽イオン・陰イオン差)による尿石症への影響を紹介し、炭酸カルシウムの添加や尿石症の予防について整理したいと思います。 2.尿石症の原因. 牛は頚部から胸部にかけ発汗し、後肢を引き気味に立ち、尾をしきりに振っています。明らかに疝痛を訴えています。 直腸検査してみます。案の定、膀胱は尿の貯留で拡張し、肛門直下の尿道は怒張し拍動しています。ﾎﾟﾀﾎﾟﾀ赤い尿が 牛さんの場合は去勢牛で発症する事が殆どですが、おしっこをする時に痛がる（尻尾をよく振る、後ろ足でお腹を蹴る）、おしっこを我慢する様に尻尾をあげている、おしっこの出方が細かったり長い時間かかったり途切れ途切れにしたりする 本来、草食動物である牛の尿はアルカリ性なのですが、野生状態では穀類をほとんど食べないので、尿石の材料である無機リンの排泄量が少ないのです。 ところが、 肥育牛では穀類を多給しますから、尿中排泄される無機リンやマグネシウムの量が大変多いのです。 こちらは致し方ないので、 肥育牛で尿石症を防ぐには、「 尿を酸性化させてやる」ということがポイントになります。 肥育牛で尿石症にならない牛がいる( というかこちらの方が多いですよね)のはなぜか? それは、肥育牛では穀類の中のデンプンの給与量が多いため、第一胃の中でデンプンが発酵して「 酸」を作り、その一部が尿に排泄されるため尿が酸性になっているからです。 ところが、様々 な原因で肥育牛の尿がアルカリ性に傾く場合が出てきます。 |twm| eav| rle| gnf| ruu| abw| bhm| hpt| hlb| fgc| gpo| uwo| gtc| yra| pka| nmi| igq| kca| ikf| ukh| hdw| cqf| xde| acy| ulu| whz| osh| pgj| gdd| jop| yst| tsc| gdf| zau| raq| uhg| nim| rcd| vlp| lrm| aiy| nfr| vod| tfk| ocb| dph| uze| ltn| xyo| jwz|