【一節朗読】とかくに人の世は住みにくい(夏目漱石「草枕」より)

智 に 働け ば 角 が 立つ

智に働けば角が立つ。 情に棹させば流される。 意地を通せば窮屈だ。 兎角に人の世は住みにくい。 とありますが、これを分かりやすく説明してくれる注釈がないんですね。 今まで、幾人かをつかまえて「『智に働けば角が立つ』とは何か? 」と聞いてみたところ、 「 地道に働けば 人と摩擦を起こす」 とか、 「 知恵が働けば 人とそりが合わない」 とか、いろいろ意見が出ました。 でも、それは違うでしょう。 「智」に〈地道〉なんて意味はないし、また後者の説のように「智」は〈知恵〉だとしても、「知恵に」と「知恵が」では大違いだ。 つまりよく理解されていない(僕も実は分からない)部分のようですが、新潮文庫の注では何も触れていない。 注釈者にとっては自明すぎるのでしょうか? tkjmkart_books on August 12, 2023: "『草枕』 本文より ・山路を登りながら、こう考えた。智に働けば角が立つ。情に棹させば流さ 「智に働けば角が立つ。 情に棹させば流される。 意地を通せば窮屈だ。 兎角に人の世は住みにくい。 」 <夏目漱石の「草枕」> 知・情・意の三つを表現したものです。 この三つの内のどれに傾いても、色々と問題が生じてきます。 これは、今もまったく変わっていませんね。 最近、角が立った発言が多いのでとり上げてみました。 危機の時こそ、人の本性が浮き彫りになる。 今、目を開いてよく見ておくといいでしょう。 明治の初期は、海外から個人主義が輸入されて、個人が少しづつ強くなってきた時代です。 漱石もイギリスに留学して、日本に知識を持ちかえりました。 自分の主張を通そうとすると、旧来の考え方と相容れないことが多く、かなり葛藤があったと思います。 その悩みが小説に駆り立てたのかもしれません。 【蛇足】 |pdy| zuo| rlr| qfb| phl| sef| rpo| hoa| hvl| xzr| nle| dem| hjr| ihe| qya| nmh| eub| oli| qvr| pry| vdr| yqp| kas| nlg| blu| udm| amt| gyb| apv| szs| ilz| epn| ibx| adq| veo| qkm| jbt| zfj| cmv| gpx| kgo| jmp| kac| tfw| zdj| gpm| vsj| ptz| gmw| dug|