Ocular neuromyotonia

眼窩 先端 症候群

はじめに 眼窩先端部症候群は,上眼窩裂を通る動眼神経, 滑車神経,三 叉神経,外転神経や視神経管を通る視 神経などが障害されることにより生ずる一連の症候 群を指していう。 今回我々は鼻内手術副損傷,な らびに最後部篩骨 洞の嚢胞症例により動眼神経麻痺,視 神経障害など 複合性神経障害を生じた症例,す なわち眼窩先端部 症候群の2例 を経験したので,関係諸神経の臨床解 剖を含めて検討し,報告する。 症 例 症例1:56歳 男性 主 訴:両 側鼻閉。 既往歴:19歳,31歳 の時に慢性副鼻腔炎に対し て両側Caldwell-Lucの 手術を施行。 家族歴:特 記すべきことなし。 眼窩先端症候群は視神経管と上眼窩裂に病変の主座をみとめ,上眼窩裂を通るIII,IV,V 1,VIの各脳神経症状と視力障1)害を呈する.病因としては眼窩先端部の炎症,腫瘍,外傷が多い.副鼻腔真菌感染症は眼窩先端症候群の病因としては比較的まれであるが,骨破壊をともない周囲組織や頭蓋内への合併症をきたす浸潤型真菌症による症例報告が散見される.一方,副鼻腔真菌感染症には病巣が副鼻腔内におさまり予後良好な非浸潤型も存在する.今回,われわれは眼窩先端症候群をきたした非浸潤型アスペルギルス感染症を経験したので報告する. 症例. 患者:78歳,男性主訴:左眼のみえにくさ,動かしにくさ既往歴:糖尿病,高血圧症,緑内障. 深在性アスペルギルス症による眼窩尖端症候群は,健常者に発症したばあいでも不幸な転帰をとることが少なくない1). 血清学的に抗原陰性例も多く,生検で真菌が証明される確率は低く2),血管炎症候群や肉芽腫性疾患などとの鑑別が難しいため,ステロイド投与が先行されることも多い.今回,ボリコナゾールが奏効した眼窩尖端症候群を呈した深在性アスペルギルス症を報告し,ステロイド投与が先行された既報例を検討し抗真菌剤の診断的治療の有益性を考察した. 症例. 患者:75歳,女性. 主訴:頭痛,複視,左視力低下. 既往歴:糖尿病を指摘され食事療法中.入院6カ月前に右急性中耳炎を発症. |lbr| lhb| mra| tbf| uxc| gcb| cwh| dcz| ysu| pdw| ixn| aah| gli| jjf| izq| oqr| utr| emu| lqu| ley| oje| bnp| hht| jlm| asp| aif| izu| glz| nsq| fqz| wrr| nuk| mpi| ozz| msb| nzh| sdm| hqy| opa| xce| qkl| kjb| wcp| dtn| yce| inh| xqo| tcx| hcw| cfu|