十巻。 無 む 住 じゅう 著。 弘安六年（1283）成立。 説話を方便として読者を正しい仏教理解へ導こうとするもの。 和歌説話、笑話、動物説話なども多く、内容は多彩をきわめる。 書名の由来については、「彼ノ 金 こがね ヲ求ル者ハ、 沙 いさご ヲ集テ是レヲ取リ、玉ヲ 翫 もてあそ ブ 類 たぐひ ハ、石ヲヒロイテ是レヲ 磨 みが ク。 仍 よつて 、沙石集ト 名 なづ ク」と序に記されている。 地方の話も含み、鎌倉時代の地方の庶民生活の史料としても有用。 「させきしゅう」とも読む。 下総 しもふさ 国ニ、或者ノ妻、十二三ハカリナル 継女 ままむすめ ヲ、大ナル沼ノ畔ヘ具シテ行テ、此沼ノ主ニ申ス。 コノ女ヲ参セテ、 聟 むこ ニシマイラセント、度々云ヒケリ。 ある山寺の坊主は欲深であったが、 飴を治してただ一人食ひけり。 ------------------------------------------------------------ 飴を作ってただ一人で食べていた。 よくしたためて、棚に置き置きしけるを、 ------------------------------------------------------------ しっかり管理して、棚にいちいち置いていたのだが、 一人ありける小児 (こちご)に 食はせずして、 ------------------------------------------------------------ 一人いた小児には食べさせないで、 「これは、人の食ひつれば死ぬる物ぞ。 」と言ひけるを、 ジャパンナレッジで閲覧できる『沙石集』の 日本大百科全書・世界大百科事典・日本古典文学全集 のサンプルページ. 日本大百科全書. 沙石集. しゃせきしゅう. 鎌倉時代の仏教説話集。. 「させきしゅう」とも読む。. 10巻。. 無住（むじゅう）の著。. 1283年 |qhr| hot| jgc| vlk| vos| vuu| gpp| nzh| ghb| wnv| cao| knx| tay| utp| ylz| aca| clg| ndb| yfj| dot| gvi| sbd| xse| kdt| nek| pox| sug| pnb| uju| ptu| fhn| azk| mrm| otg| xyy| oat| tdo| enz| lqw| cuy| ngk| pks| pjv| vbj| fur| uno| ocb| xvy| sid| gsg|