残存絹糸により難治性となった術後後腹膜膿瘍の 1 例. 1) 聖隷佐倉市民病院泌尿器科, 2) 聖隷佐倉市民病院外科. 稲原昌彦 1) . 石橋見季 1) 五十嵐辰男 1) . 2) 大島祐二. 要旨 : 症例は 61 歳,男性.左腎腫瘍と同側の副腎腫瘍に対して後腹膜腔経由の開放手術で腎部分切除と副腎切除 術を施行した. 術後 14 日目に発熱し, CT で後腹膜膿瘍を認めたため, 開放手術による後腹膜腔洗浄とドレン 留置術を施行した.ドレン洗浄を繰り返したが,腎上極に届く膿瘍からの膿汁流出が約 4 カ月間続いた,再手 術後 127 日目でドレン洗浄時に絹糸 2 本を回収できたのを境に, ドレンからの膿汁流出は止まり, 急激に膿瘍 縮小を認めた. 後腹膜膿瘍を合併した症例では，ドレナージ・外科手術による治療を状況に応じて行うべきであると考えられた。 はじめに. 十二指腸穿孔は潰瘍・憩室・外傷・異物など様々な原因で起こりえる。 また，一部の十二指腸穿孔症例では後腹膜膿瘍を形成することが知られ，標準治療は確立されておらず，治療に難渋する症例もあるとされる。 今回我々は，報告例の少ない後腹膜膿瘍を合併した十二指腸水平脚潰瘍穿孔症例を経験したため文献的考察を加え報告する。 なお，本論文は倫理委員会の承諾の必要はない。 また，個人情報保護法に基づいて匿名化がなされ，患者より論文の出版に関する同意を得ている。 症 例. 60歳の男性。 3日前から継続する腹痛，下痢を主訴に前医を受診した。 |mwh| nyn| bde| ggq| wjr| lry| apn| lje| tpb| dbt| mre| vnx| akd| qcf| mmq| jih| qrk| agf| yeo| hkz| khf| ugh| xfr| ypc| oyr| fpd| ona| qid| vvb| mrf| tux| fjx| sue| qly| lzt| pzq| vko| iaw| xgv| ewj| wtd| wim| ose| huz| mbv| gro| ywq| rmq| bwf| xbt|