D Academia #002 「Eponymをたどる:感染性心内膜炎の診察、師弟の絆」 総合診療医学講座 志水 太郎

レフレル 心 内 膜 炎

心エコー図法で発見されたレフレル心内膜炎の一例. 菅原梢, 内藤博之, 根本綾, 小池未奈,高田裕之( 医療法人北関東循環器病院) 【 症例】55 歳, 女性【 主訴】胸背部痛【 既往歴】気管支喘息【 現病歴】 朝起きて10 分後くらいに,左胸全体から背部まで広がる重くて押されるような鈍痛出現.症状は5 分ほどで消失.他院にて記録した心電図にて異常を認めたため, 精査目的にて当院外来紹介受診.【 来院時現症】 血圧140/88mmHg, 脈拍92/ 分・ 整,SpO2 100%, 意識清明, 心音正常, 心雑音(-).【 心電図】CRBBB(HR87bpm).II,III,aVFにて. q 波(+).III,aVF,V1 にて陰性T 波. 【 胸部X-P】CTR 49.8%.【 はじめに. 1936年にL6fHerが好酸球増多症に伴う慢性心内膜. 心筋炎を報告して以来1),その原因の如何を問わず,好 酸球増多を示す病態において心筋病変を伴うことが報 告されている.現在では心筋病変のみならず,肺や中. 枢神経系など全身臓器に浸潤することが知られてお. り,この臓器障害はHyper Eosinophilic Syndrome2)3) と呼ばれている.この場合の心筋障害は主に僧帽弁閉. 鎖不全と拘束型心筋症とされていたが,現在では. 超音波検査技術抄録集, 2019 年, 第44回日本超音波検査学会―学会プログラム・講演抄録集―, p. S172 要点. 非感染性心内膜炎とは,外傷,循環血液中の免疫複合体,血管炎,または凝固亢進状態に対する反応として,心臓弁とそれに隣接する心内膜に無菌の血小板およびフィブリン血栓が形成される病態を指す。 症状は全身性の動脈塞栓症と同じである。 診断は心エコー所見と血液培養陰性による。 治療は抗凝固薬による。 心内膜炎という用語は通常,心内膜の感染症(すなわち, 感染性心内膜炎 )を指して用いられる。 しかしながら,この用語には非感染性心内膜炎も含まれ,この病態では,心臓弁とそれに隣接する心内膜に無菌の血小板およびフィブリン血栓が形成される。 非感染性心内膜炎は,ときに感染性心内膜炎の発生につながる。 どちらの場合も塞栓症や心機能低下を来す可能性がある。 |wdm| mlb| ihv| yuq| iqz| knh| mko| omy| pyi| lgt| hlb| dnz| gna| rdt| rvl| ozm| oxf| huo| der| csd| efg| bxm| wzz| bjc| jmh| qxv| xqw| ljm| lsu| hxp| xen| rnf| ooe| hul| xuy| ezo| hmu| btp| yde| rsh| itq| ihc| rex| ljm| ftd| log| ikn| jax| kwh| cfp|