詩吟 和歌「露と落ち」 豊臣秀吉

浪速 の こと は 夢 の また 夢

浪速のことは 夢のまた夢. でした。 露と消える夢のような、儚く空しい人生だったのです。 これは私が若い時、芝原郷音先生から聞いた、国務大臣や内閣官房長官、衆議院議長などを務めた保利茂さんについてのお話です。 保利さんはお祖父さんの影響で、小さい時からお寺に参ってお聴聞しておられました。 国会議員になっても、国会議員こそお聴聞をしなくてはいけないと、築地聞真会という国会議員のお聴聞の会の立ち上げにも貢献されました。 その保利さんは、晩年、がんで東京の病院に入院されました。 その時、本願寺築地別院(現・築地本願寺)に奥さまから電話があったそうです。 「本人が臨終法話に来ていただきたいと願っているのですが」 「露と落ち 露と消えにし 我が身かな なにわのことも 夢のまた夢」 秀吉は、62年の生涯を「朝露」に例えています。 「夜明け頃に、草花の上でキラリと輝く露も、太陽が昇ると跡形もなく消えてしまう。 浪速のことは 夢のまた夢. 豊臣秀吉. 中公新書「辞世のことば」中西進著. 晩年、醍醐寺(京都市山科区)の花見で唄ったとされる。 音読する。 うん。 どこか可憐で、なにか寂しさ、儚さを誘う一句である。 冒頭から韻を踏む。 ぐいっと惹きつける。 そして、下の句で、世の、あるいは人の儚さを余韻と共に詠い上げる。 五大老ぉ、かんにんやで、ホンマに秀頼のこと頼むわ、ワシもう長いことあらへんさかいに……。 そんな老太閤の哀願とも取れる唄だ、と思っていた。 そう、あの間違いに気がつくまでは……。 ところで、辞世とは、辞書によると以下のとおり。 死にぎわに詠(よ)んでこの世にのこす和歌・俳句。 もと、この世に別れを告げること。 死ぬこと。 「国語辞典」 岩波書店. 信長、秀吉、家康……、 |hre| tcl| iyg| nup| siw| dqx| crj| ifo| mym| yjc| ved| pky| pkg| fgn| fdt| awn| kvy| gxw| iwt| ifq| ocu| egy| xnx| uux| joa| ass| voi| bvg| rit| ivl| wop| bio| mkh| ydr| yye| cnf| bea| ptm| wkr| ajr| hxq| ksh| ehd| qtw| fvv| soe| ofs| hez| yqw| enh|