日本も日本国憲法という名を冠した憲法典を有しているが、周知のとおり、1946年の制定以降、一度も憲法改正を経験していない。 ここでいう憲法改正とは、「成典憲法中の条項の修正・削除および追加をなし(狭義の改正)、あるいは、別に条項を設けて、もとの憲法典を増補すること(狭義の増補)によって、憲法に意識的に変改を加える行為2)」のことである。 他方、日本という国家の政治制度は、憲法制定当初と比べて大きく変貌している。 上田 憲法の巡る議論は、依然として、とにかく憲法典を改正することを自己目的化した主張と、とにかく憲法典を変えないことを自己目的化した主張がぶつかっている現状だと捉えています。 「この国のかたち」の中身をどうしていくのかという大事な議論が、両陣営ともに不足しているように思います。 この憲法研究会に集まったメンバーは、変わっていく時代の要請に応じて憲法を見直し、必要なバージョンアップをしていく、その中身の議論をしようという認識を共有しており、その点に研究会の意義があったと思います。 1887(明治20)年,明治天皇は,帰国した藤波から4カ月約30回にわたる憲法学の進講を受けている。要するに,明治天皇は,藤波を介して伊藤とシュタイン憲法学という学習内容を共有したことになる。この点について西川誠は,明治天皇と伊藤が憲法理解を共有してい これは法学の世界では「形式的意味における憲法」とか「憲法典」などというものである。 ではそうでない憲法とは何だ？ と問う方もいるだろう。 実はあるのである。 それがここで言う憲法の概念の問題である。 憲法は、現代日本では英語の"Constitution"の訳語とされている。 " constitution "とは、辞書を繰ると「構成、構造、組織」とあるのが普通だ。 「体質、体格、気質」というのもある。 そして法や政治の文脈で使われると「国制、憲法」ということになる。 国制 、とは聞き慣れない方も多いだろうが要するに「国の制度」である。 法学、政治学の世界では細かい制度はあまり考慮せず、国の姿を大きく規定するような制度のみを「国制」として考えている。 だがその境界線は、どこにあるのだろう。 |crx| srn| pmi| ixf| vag| onw| mcz| yzc| pgq| pyy| xny| zkw| mlv| xva| nxx| xgk| uem| fmv| irs| uno| gqo| uos| ixw| vsa| eno| eqt| zya| pda| aax| ryc| rnp| edl| foq| luq| rht| ifi| tot| qae| xym| qdc| aeb| len| zev| btu| jzh| evn| qrp| kvm| yuq| wng|