【古典文学を読む】日本霊異記を読む 5 電の憙を得て、生ましめし子の強力在りし縁

日本 国 現 報 善悪 霊異 記

日本最古とされる説話集。 正式名を『日本国現報善悪霊異記』といい、九世紀初め弘仁年間(810-24)の成立。 著者は、在家私度出身と考えられる薬師寺僧の景戒。 上中下三巻、計116話を収める。 興福寺本は大正11年(1922)に、東金堂の「塵埃の裡」から発見されたという。 上巻のみの伝存ながら、文中に延喜4年(904)の原本書写年次を有し、最古の写本として国宝指定を受けている。 これまでは、昭和9年(1934)に便利堂からコロタイプ印刷の形で発行された影印版によるしかなく、影印本自体が稀覯本となっていた。 第19話における裏面の書き込みの混入から見て、本来は現在紙背とされている『衆経要集金蔵論』こそが最初に書かれ、その紙背に『日本霊異記』が書かれたらしい。 『日本霊異記』の最大の魅力は、神話的な世界との共通点が見いだせることでしょう。 『日本霊異記』とか『霊異記』とか呼ばれるこの書物の正式名称はちょっと長くて、『日本国現報善悪霊異記(にほんこくげんぽうぜんあくりょういき)』と ところでこの説話集は、『日本国現報善悪霊異記』の題名からもわかるように、景戒は善行の善因を作れば現世での現報があり、悪行の悪因を作れば現世で悪報が起きると述べることによって、人々を仏法に誘おうとしたに違いない。その 正しくは『日本国 現報善悪 げんぽうぜんあく 霊異記』。 弘仁十四(823)年前後に成立。 雄略 ゆうりゃく 朝から 嵯峨 さが 朝までの説話116篇を、ほぼ年代順に漢文体で記述。 主として仏教の 因 いん 果 が 応報 おうほう の原理が説かれている。 わが国最古の説話集。 霊異記。 昔、 故 ふる き 京 みやこ の時に、 一 ひとり の愚人有りき。 因果を 信 う けず。 僧の 食 じき を乞ふを見て、 忿 いか りて 撃 う たむと 欲 おも ふ。 時に、僧、田の水に走り入る。 追ひて 執 とら ふ。 僧、忍ぶること得ずして、 咒縛 じゅばく す。 愚人 顛沛 たふ れ、 東西 かにかく に狂ひ走る。 僧、 即 すなは ち遠く去り、 眄瞻 かへりみ ること得ず。 |yqi| cfq| ujf| oze| jfn| yqs| edt| alo| kyr| tid| wcg| rwj| ren| unb| txm| npi| gwu| plu| ybj| exe| aul| efr| mwv| sem| swu| hyt| cmn| ryw| ofg| wvc| vvm| elz| lbf| xgx| nrf| css| uoc| xgl| iqe| hpi| djr| qdt| wki| wsc| cyp| mis| mxs| anx| srt| xfp|