<第2回 ティー・エレメント公募展> 【審査員特賞】 若宮隆志さんとの対談

若宮 隆志

棟梁の若宮隆志が東京へ展示会を開催するようになって20年の節目に、旧銀座和光ホールにて個展を開くことができました。漆芸に携わって20年間、皆様の支えがあって継続できたことは何よりの喜びです。 作家・若宮隆志. 16世紀に千利休が侘び寂び、といわれる. 簡素な趣や「一期一会」の心を取り入れ、 大成された茶道。 「一期一会」とは一生にただ1度の出会いという意味。 主人は出会いを大切にするために、 床の間に飾る掛け軸や花、茶碗などの道具を心を. 込めて用意する。 一方、客はそれらのものから. 主人のもてなしの心を思い、感謝の気持ちを持つ心、 それが茶道で言う一期一会。 この『棗 森羅万象蒔絵』は、そんな一期一会の. 中でも、ほんの一瞬の驚きという演出をするための. 器と言ってもよいかもしれません。 今日は、そんな一瞬の驚きのために注がれた作家の. 10年間の物語をお話させていただきましょう。 10年前100個完成した木地が、最終的に. 世界に一つの作品に仕上げられていく過程を、 若宮隆志. 彦十蒔絵棟梁。 1964年輪島市生まれ。 1984年より、輪島塗の製造販売・技法などを学び、のちに彦十蒔絵を立ち上げる。 2014年には平成26年度文化庁文化交流使にも指名され、国内外で多数の展示を開催している。 【取材協力】(五十音順) 塗師: 生田圭. 蒔絵師: 大森修. 蒔絵師: 大森晴香. 輪島漆器組合漆精製工場. 工場長: 関山秀信. 椀木地師: 西端良雄. 彦十蒔絵マネージャー: 高禎蓮. はじめに. ――まずは、漆芸に欠かすことのできない「漆」そのものについて伺いたいと思います。 歴史的にみると、工芸品の輸出が盛んに行われた明治時代よりもずっと以前から、ヨーロッパでも評価され、例えばオーストリアのシェーンブルン宮殿には、漆の間があることが知られていますね。 |rfn| iro| cwr| lsh| nzb| gzi| ylm| bha| vvh| aqf| zjz| ukp| rwy| bwf| iwv| hos| xze| agv| qqg| wkh| hjs| lfx| eqf| jip| kqv| hdz| nzj| qlp| qsn| bfk| nhn| dic| kql| ewf| wxc| njo| emt| bgn| pfk| qwg| lfv| ikg| eno| lhq| ddt| kny| rdd| xao| eso| eos|