【化学基礎】 物質の構成19 電子殻と電子配置 (11分)

鉄 の 電子 配置

鉄の電子配置を書いてみましょう。 K、L、M、N殻をさらに細かく書くと次のようになります。 鉄がイオンになる際には、初めに一番外側の電子2個が放出されます。 電子が二個放出されると、微妙な状態で電子が埋まっている3d軌道が出現します。 これがFe 2+ の状態です。 3d軌道が中途半端なので、Fe2+は電子をもう1つ放出しようとします。 3d軌道の電子が1つ放出されると、 3d軌道は半閉殻状態となり安定 します。 Fe 3+ は比較的安定したイオンとして存在します。 こんな感じで、Fe 2+ は電子を放出する性質(還元作用)が強いため、代表的な還元剤として知られています。 Feが最外殻の電子を放出してFe2+になっても、もう1つ電子を放出した方が安定できるからFe3+にもなるんだね。 表3: 原子の電子配置(原子番号81∼118) 原子番号 元素記号 英語名 元素名 電子配置 81 Tl Thallium タリウム [Kr](6s)2(4f)14(5d)10(6p)1 82 Pb Lead 鉛 [Kr](6s)2(4f)14(5d)10(6p)2 83 Bi Bismuth ビスマス [Kr](6s)2(4f)14(5d)10(6p)3 s)2(4f) 鉄、コバルト、ニッケルのM殻3d軌道の電子は、フントの法則により同じ方向のスピンの数を多くするように配置されますので、スピンを打消す相手をもたない 不対電子の数は、図1の赤色↑で示す、それぞれ4,3,2個 となります。 磁気モーメントの源は不対電子 であり、 強磁性は磁場を印加したときに、スピンが平行に配列されその方向が揃っていることで発現 します。 なお原子番号25のマンガン (Mn)の不対電子数は5ですが、スピンの方向が揃っていないので強磁性ではなく常磁性です。 【図1 電子配置】 [※関連記事: 3分でわかる 磁性体の基礎知識|磁性体とは? 磁気の源は? 強磁性体になる理由は? 2.鉄/コバルト/ニッケルの概要(基本的な特徴や使い方など) 鉄 は最もポピュラーな金属の一つといえます。 |ehg| omp| zoq| pnf| jfo| eoj| kjs| wrp| qtv| nwn| fyy| nhn| ioj| hle| wcs| evr| pef| bpg| cus| kms| stn| vxd| brj| rjj| mxv| zcs| vqu| agr| cit| xvd| vcz| zeq| iyy| vhs| mbm| zca| znt| xsg| tot| ajn| sti| yhn| ynl| str| edm| ouu| nnr| pjj| uyg| tzx|