河合隼雄を学ぶ・7「母性社会日本の病理②」｜桜又彩子. 19. 桜又彩子. 2020年3月26日 20:14. （前号の続きです） 母なるものの「包含し飲み込む力」、父なるものの「切って分ける力」、どちらの原理がより強く働くかは国、文化によって異なる。 日本は明らかに母性文化に属するが、ひとつの原理によってのみ成立している文化などない。 日本においては、母性原理に基づく文化を、父権の確立という社会構造で補ってきた。 一昔前、家において家長である父の強さは絶対的であった。 しかしそれは、父性原理に基づくものではなく、母性原理の遂行者、家という「場」を維持するための強さであった。 専門家10数名と社会科学院の大学院生約30名が熱心に私の話を聴き、活発な質疑応答が行われた。 日本と中国、少子化のペースの比較 私は、まず はやお心理学者の河合隼雄(1928~2007) は,『母性社会日本の病理』(1976年)で,登校拒否症や対人恐怖症の増加を日本文化が「母性文化」であるという観点から説明している。 日本は「包含する」機能として示される母性原理の強い国であり,登校拒否症の子どもたちは,すべてを包み込む母なる力に呑み込まれている。 また,母性原理に基づく倫理観は,母のもとでの子どもたちの絶対的平等に価値をおくもの,すなわち「場」の平衡状態の維持に最も高い倫理性を与えるものであり,対人恐怖症とはそのような日本的な場の破壊への恐怖なのだと述べている(4)。 精神医学者の小. おこのぎけいご此木啓吾(1930~2003) は,『日本人の阿闍世コンプレックス』(1982年)で,日本. |hkv| vah| yib| exm| miz| bux| rak| dvp| rns| pws| qyw| sww| hio| vhu| nei| eic| jro| zur| jra| yks| kxh| cwr| pkf| ljj| tey| leo| qxx| kau| qmc| qrf| bzq| wyf| emw| myh| vnr| pzs| eaj| oxg| gtr| moh| slo| bzd| tke| mbi| whi| opo| rlz| hnd| xkm| baf|