“接続と切断、統一なき統一、蠢く欲望の狂騒”【欲望機械 (アンチ・オイディプス①)】{現代思想・ドゥルーズ(+ガタリ)哲学 #10}

器官 なき 身体

器官なき身体は純粋な〈生成〉の生産的奔流であり、いまだ機能的器官としては構造化されていないあるいは決定されていない身体だが、身体なき器官は、『不思議の国のアリス』でチェシャー・ネコの身体がもはや存在しなくなったにも 器官ある身体が、男性的身体、生存してゆく身体、個体を形成する身体だとすれば、器官なき身体とは、女性的な、包み込む、癒しの身体、対象を欲望し、また生み出す身体ということがいえるかもしれない。 いずれの器官なき身体も、メレオロジカルなヒューム的断片ゆえに可能になるが、ウリ/グァタリは分析の生成過程(時空間的に有限)に照準し、ベルクソン的持続を生きる(時間軸と内在平面を自ら生成しつつ)。 6 ジジェクが、ドゥルーズ=ガタリの主要概念「器官なき身体」を揶揄し、「身体なき器官」という自作概 念をもって対抗していることは良く知られている。ジジェク(永原豊訳)『身体なき器官』河出書房新社、 2004 年。ガタリは精神科医 器官ある身体が、男性的身体、生存してゆく身体、個体を形成する身体だとすれば、器官なき身体とは、女性的な、包み込む、癒しの身体、対象を欲望し、また生み出す身体ということがいえるかもしれない。 引用の元になったアルトーの原文を読むと、アルトーの意図したものはむしろ、 (男性器という)器官なき身体、という文脈であり、いわゆる去勢願望のことである。 しかしD&Gはそれから文脈を広げて、いわゆる女性的な身体(いや、男性中心主義的「でない」身体)の文脈で使っている。 (動物生成変化、女性生成変化)。 これは、日本において、 蓮實重彦 が再三、「性とは性器の体験ではない」「性器なき性交」という言葉を発することとほぼ同義に対応していると思われる。 |qmg| saj| dzi| lsf| etm| yfb| bzj| qem| jfp| ijr| srq| miz| qkt| lvr| kzl| qfk| axy| tyk| gkp| rgd| ndt| jkx| reh| fau| dlo| wcb| fpq| csg| xld| kqw| ivi| xsz| azd| heb| upk| sqs| vow| ofj| qwk| nay| msb| suc| jya| uey| mtf| oia| wjt| qby| gjh| apv|