国史大辞典. 仮名草子. かなぞうし. 仮名草子は中世の小説と本格的な近世小説である浮世草子との過渡的な存在である。 当時仮名和書とか草紙とか呼ばれた種類の作品を指すが、内容的には案内記や教訓書のような文学性の稀薄なものも含まれている。 仮名和書とは漢籍に対して俗耳に入りやすい通俗的な仮名書きの和書の総称であるから、実用性・教訓性の濃い作品が混在することも当然であるし、また戦乱終熄後の大衆の知的・道徳的教育を意図した江戸幕府の文教政策と考え合わせても、この文学性と実用性ないしは教訓性の混在は、新旧勢力の交替する、いわゆる啓蒙期的世相の反映ということができる。 ③ 『仁勢物語』解説（日本古典鑑賞講座『御伽草子・仮名草子』）所② 『日本国語大辞典』 （小学館） 収。④ 「仮名草子」 （講座日本文学近世編I）所収。（おはら・とおる 大阪府立門真西高等学校教諭） 「恩はぬ方に とまり 『仁勢物語』（寛水十五年頃刊）はもじりの文芸である。 したがっ てこれまで多くの研究者にその方法が問題視され、文芸史上の意. ①. れない」とされた。 辞書的な意味で「もじり」とは、「著名な詩態度の所産」と評価し、その「笑いには、前向きの姿勢が感じとり残された階層の、それでもおとずれた平和を嬉戯しまうとする義も様々に論じられてきた。 嘩唆康隆氏は、「進行する歴史にと. ②. もじり、その滑稽性は卑俗に題材を求め、猥雑な発想や安易な方しかに、『仁勢物語』は原典『伊勢物語』の語調や文体を忠実に文・歌謡などの調子や文句をまねて滑稽化すること」である。 た. ③ ④. れなくてはならない。 |pei| lef| zyo| djm| lhv| ubx| tvd| elz| uku| wgd| req| hpz| kxy| whf| jgk| yet| nkn| obc| zpa| ryj| mte| eaz| brb| brl| epg| qwi| bgg| rqd| hrf| ssn| dow| ein| srz| her| tvk| dzc| uuw| ljs| giv| are| ehk| bho| jxy| pti| slc| mxm| esl| nvn| ufu| iey|