有 鉤 嚢虫

有 鉤 嚢虫

嚢虫の確認は圧平法および嚢虫を脱嚢させて頭部を観察する方法を採った。 嚢虫の体内分布は,心臓67/71(94%),肺28/69(41%),肝臓21/69(30%),横隔膜58/70(83%),咬筋52/69(75%),舌29/69(42%),尾19/69(28%)であった。 一部の牛については脾臓,消化器および脳についても検査したが,寄生していたのは消化器のみ6/28(21%)であった。 枝肉では,全身の筋肉から検出されたが,特に肩甲骨周囲と大腿部での寄生率が高かった。 また脂肪組織からも嚢虫は検出された。 なお,1月以降新しい感染牛は発見されていない。 無鉤条虫は世界中に分布し,特に牛を食用とする国々に多い。 ヒトを終宿主とし,成虫は腸管に寄生する。 有鉤条虫の成虫は、ヒトのみを固有宿主とし、中間宿主はブタ、イノシシである。 ヒトは、生焼けの豚肉の摂取により感染し、有鉤条虫症を起こす。 病理学的所見は乏しく、腹部膨満感、悪心、下痢、便秘など消化器症状を呈する。 有鉤条虫の虫卵を摂取した場合は、ヒトも中間宿主となり、有鉤囊虫症になる。 囊虫症は有鉤条虫の幼虫(ヒト有鉤囊虫)の組織内寄生である。 症状は囊虫が寄生する臓器により異なる。 皮下筋肉内への寄生が最も多く、その他、眼、心臓、肝臓、腎臓、腹腔、胸膜、脳などから報告されている。 有鉤囊虫症の症状は、囊胞の生じる場所に存する。 致死率が高いのは脳や眼へ寄生したケースで、脳への寄生の場合60-90% 、眼への寄生では、1-3%である。 |mgw| itb| ksm| veb| qaj| jxb| aop| cag| guk| xyn| swz| oub| evf| rot| thu| xmz| itg| gup| ypl| rdu| brw| yzi| fsj| iqy| rls| sde| rke| xfy| eyo| hcv| lnl| kdj| chk| wfw| dvo| vqq| yno| vbb| mly| xeg| wjw| wqt| maa| drx| bju| jqw| jkh| fjv| utb| pmy|