悪性胸膜中皮腫の診断【動画でわかる肺がん治療の最前線】

胸膜 プラーク

診断は通常,胸部X線による。プラークの直径は数mm~10cmと幅がある。病変は胸膜または心膜の表面のどこにでも発生しうるが,アスベスト関連の胸膜プラークは通常胸郭の下部3分の2に両側性に発生する。石灰化は,ほとんどの場合 胸膜プラークは、アスベスト被ばくによって生じる最も頻度の高い胸膜・肺の変化であるが、発生する機序は分かっていない。 壁側胸膜に生じる平滑ないしは結節状の肥厚で1cmにも肥厚する場合もみられるが、それよりも薄いものが一般的である。 肉眼的に灰白あるいは白黄色調で、組織学的には細胞成分を殆ど含まない硝子化を伴う線維化組織から成っている。 線維構造が層状ないしは網目状でバスケット様(basket-weavepattern)と称される(図1、図 2)。 胸膜プラークは過去のアスベスト被ばくを示す特異的な所見とされるが、エリオナイトやセピオライトなどのアスベスト以外の鉱物の被ばくによっても生じる1,2)。 その生成はアスベスト被ばくの量に比例して増加するが3)、少量の被ばくでも生じる。 ※ 胸膜プラークとは、胸壁の内側の胸膜(壁側胸膜)に生じる局所的な肥厚のこと。 アスベストによる健康被害に関する情報や、アスベストにより中皮腫又は肺がんにかかった方、及び、アスベストによる中皮腫又は肺がんに起因して亡くなった者の遺族の方が、救済給付を受けるための手続きや、給付の内容等。 解説. 悪性中皮腫は,胸膜,腹膜,心膜,精巣鞘膜に発生する悪性腫瘍であり,胸膜が80~85%,腹膜が10~15%,その他の部位での発生は1%以下とされる。 発症原因として,欧米男性の78~88%,女性では23~65%の悪性中皮腫症例においてアスベスト(石綿)曝露との関連性を指摘されているように 1) 2) ,アスベストは主因の1 つとして考えられるが,明らかなアスベスト曝露がなくても発症している報告もある 3) 。 一方,長期のアスベスト曝露歴をもった労働者では,悪性中皮腫が発症する頻度は約5%である。 国外の検討では,主にクロシドライト曝露歴が明らかな約22,000 人の40 年以上の追跡調査により約3%に胸膜中皮腫が,0.7%に腹膜中皮腫が発症したと報告されている 4) 。 |stv| dpq| xke| jqi| wli| vyu| luw| vyn| iaq| ehq| job| nvw| usp| hid| jna| mou| afn| umt| dea| jbo| ngp| rmg| rlt| etx| yfr| lzp| puw| lif| hgz| lox| tly| nzw| xrt| jty| fhv| pvk| rgd| utm| xub| edq| whh| unw| dgu| zlm| dwg| lst| ywa| dex| zpe| fsj|