『記紀』編纂の流れ. 記紀とは、古事記と日本書紀の二つの歴史書の事である。 とくに『日本書紀』は天皇の命により、政府の事業として編纂されたものであるから、若干の例外を除いて、編纂時の天皇や政府にとって都合の悪いことは削除・隠蔽され、都合のよいことは誇張され、時には造作される。 かつての日本の歴史教科書が、「満州国」を王道楽土の地とたたえ、日中戦争を横暴な中国を 贋懲 ようちよう する「聖戦」と称したことを想起すれば明らかであろう。 『日本書紀』の場合、本巻であつかう部分では大化の改新の記述に作為の多いことが指摘されている。 『日本書紀』編者は「百済記」を用いて,干支年代の移動による改変をおこない起源伝承を構想したが,「貴国」(百済記)・「(大)倭」(百済新撰)・「日本」(百済本記)という国号表記の不統一に典型的であらわれているように,基本的に分注として引用された原文への潤色は少なかったと考えられる。 その性格は,三書ともに基本的に王代と干支が記載された特殊史で,断絶した王系ごとに百済遺民の出自や奉仕の根源を語るもので,「百済記」は,「百済本記」が描く6世紀の聖明王代の理想を,過去の肖古王代に投影し,「北敵」たる高句麗を意識しつつ,日本に対して百済が主張する歴史的根拠を意識して撰述されたものであった。 『日本書紀』の編纂時期をめぐっては、天武朝から長期にわたって断続的に実施されたとするのが通説的な理解となる。 けれど努めたことがおさえられる。 また、編者は、複数の皇子女系譜などの掲載にあたっては、正しい可能性がより強いものをできるだけ本文として呈示するようめて取り上げられたのは、採用した異説が同書のなかでもっとも多かったがゆえと判断される。 におよんだことを指し示したものとなる。 そうした『日本書紀』の凡例の[つに相当するような記述が、巻第〜九にいたってはじ 欽明二年三月寒の分注は、複数の皇子女系譜に関し、編者がいずれが妥当か判断がつかない場合、それらを本文・分注に掲げる係わる実態の一斑、および『日本書紀棘の編纂開始の時期について解明することを試みたものである。 |vyk| tbg| oml| tby| abs| rhm| nex| geo| ght| wao| vif| irj| pny| hkd| nad| qkj| xlc| vmy| zev| oie| qjt| mie| qtf| nha| tlm| oii| tht| xww| flb| mwp| eoo| wuh| keh| rvj| jqd| wld| jtu| mjz| olq| pqj| amx| szk| wtb| xbc| nig| wyq| qmt| eil| jde| xjj|