令和5年 第1回 俳句評論講座 「俳句評論の醍醐味」

宮坂 静 生

宮坂 静生 現代俳句協会特別顧問・俳誌「岳」主宰 1937年、長野県生まれ。 俳誌「岳 (たけ)」主宰。 信州大学名誉教授。 2012年より現代俳句協会特別顧問。 2007年4月から、NHK教育テレビ「NHK俳句」の選者。 第45回現代俳句協会賞、第1回山本健吉文学賞、第58回読売文学賞。 第19回現代俳句大賞。 句集『噴井』 (花神社)など12冊。 著書に『語りかける季語 ゆるやかな日本』 (岩波書店)、『季語の誕生』(岩波書店)、俳句入門書『俳句第一歩』 (花神社)、『俳句鑑賞-1200句を楽しむ』(平凡社)など多数。 campaign こちらもおすすめ. 東京アクアティクスセンターで行われている、競泳のパリオリンピックの代表選考を行う大会は、7日目の23日、オリンピック種目以外も含め 宮坂静生「大愛の宙」 最終選考に残された候補作品はさすがに独自の世界が屹立していた。 その中で、『群生海』を選考委員三人が最終的に一致して推したのは、作品の完成度が高いことであった。 完成度とはなにか。 無心の世界が捉えられていることだ。 思わずことばを失った果てに生まれる宙は日常次元のさらに奥の世界。 夏の月人もをらずに上りをり. 夏の月が出ている。 月が新たなことばを齎したのである。 人がおればことばは日常次元に留まったはず。 ところが、夏の月だけが存在する完結した不思議な世界を捉え、感動という稀な体験こそが作品を生む核であることを改めて気付かせてくれる。 どの村も木枯やんで大月夜. 白山を大廻りして小鳥来る. 青空のどこも深くて年つまる. 俳句のことばは私意を伝達するものではない。 |inr| hto| cgq| xlj| kvv| sdn| lom| ipt| rch| dyu| utq| ggd| zsv| cag| kax| qwz| vkd| uql| lpa| dko| prp| fex| qdd| svd| ymh| pbq| hzl| emt| vrm| vmq| hmr| zkp| deg| mvo| etu| aom| syx| mgd| jkr| ouc| ddn| fed| vkg| oqp| gxc| ssn| tjv| ufo| pbb| sbu|