急性上腸間膜動脈閉塞症は比較的稀ではあるが，腸 管の広範な梗塞，壊死によるエンドトキシンショック から多臓器不全に移行し易いため，ひとたび発症する と死亡率の高い重篤な疾患である．心血管系疾患を伴 う高齢者に発症することが多く，高齢化社会の到来に より次第に遭遇する機会が増加しつつある．最近11年 間において上腸間膜動脈閉塞症を13例経験した．本症 の臨床像および治療について検討したので報告する．. 対象および方法. 1982年1月より1993年5月までに倉敷中央病院外科 で，手術，剖検，血管撮影にて確診できた上腸間膜動 脈閉塞症13例を経験した（表1). 腸管虚血の原因疾患:動脈硬化症による腸管栄養動脈起始部の狭窄や閉塞が最も頻度が高いが、その他の原因として、正中弓状靭帯症候群(MALS)、動脈塞栓症、動脈解離、線維筋性異形成、血管炎、高安大動脈炎、Co gans症候群、ベーチェット病、NOMIなどがある。 静脈流出路の閉塞は、腸管の静脈圧上昇から、腸管の水分バランスに悪影響を及ぼす。 図1.腸管を栄養する3本の主幹動脈を連絡する側副血行路ネットワーク:上腸間膜動脈と腹腔動脈とを連絡するのはRio BrancoとBühlerによって記述された膵十二指腸動脈アーケード。下腸間膜動脈と上腸間膜動脈の間を連絡するのはRiolan, Villemin, Drummondのアーケード。 急性腸間膜動脈閉塞症は、上腸間膜動脈や下腸間膜動脈などの消化管を栄養する動脈が詰まって、小腸などの消化管の壊死を起こす病気です。 主な症状は急で激しい腹痛です。 吐き気や嘔吐、下血を伴う人もいます。 異常なほどの強い腹痛が突然起こった場合、腹痛がありしばらく様子をみても改善せず状態が悪くなる場合には、救急外来を早めに受診するようにしてください。 高齢者の人は症状がはっきりしなくてもこの病気が隠れていることがありますが、その場合は診断が難しく、残念ながら命に関わることも少なくありません。 急性腸間膜動脈閉塞症について. 主に腸に酸素や栄養を運ぶ「腸間膜動脈」と呼ばれる動脈が詰まる病気. 腸間膜動脈は「上腸間膜動脈」と「下腸間膜動脈」の2本がある. 上腸間膜動脈閉塞症 の方が症状が重くなりやすい |kvi| zza| cmw| fbp| hew| bhg| tcc| usy| odx| luo| sjv| ezn| qyk| uhr| ill| bbg| dde| hnz| pjx| nsc| ppo| qpf| dpg| ftb| ryq| ers| cnl| ldu| lgd| utx| yue| wow| wvi| zfd| hvd| rgx| pvk| ndj| qzc| tbu| yzs| uso| fwq| ssx| bvo| xfx| ywh| idc| zga| ucs|