へび女房 昔話の語り

蛇 女房

ヘビ女房. むかしむかし、炭焼きがしごとの男がいました。 この男、心はやさしいのですが、よめさんももらえぬほどの貧乏 (びんぼう)でした。 ある日のこと。 男が炭焼きがまに火を入れると、かまのうしろから大きなヘビがはいだしてきました。 「おっ、よく見かけるヘビだな。 ああっ、かまに近づいちゃ、あぶないじゃないか。 ほれ、あっちいけや」 男はヘビを、外の草むらに出してやりました。 その夜、男の家に、美しいむすめがたずねてきました。 「わたしは、あなたを山でよく見かけていました。 なんでもしますから、よめさんにしてください」 むすめをひと目見ただけで好きになった男は、よろこんでいいました。 「ごらんのとおりの貧乏で、何もないが、それでもいいなら」 こうして、むすめは男のよめさんになったのです。 蛇女房譚についての一考察―蛇の残してゆくもの 執筆者名: 海老沼朋子 執筆者名(よみ): えびぬまともこ 誌著名: 日文諸究 請求: ニ00146 通巻: 1 掲載ページ: 37-47 掲載ページ数: 11 発表年月日: 1999-03-20 言語: jpn 時代分類-分野: 蛇婿入り や 鶴女房 など。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例. 日本大百科全書 (ニッポニカ) 「異類婚姻譚」の意味・わかりやすい解説. 異類婚姻譚. いるいこんいんたん. 動物、精霊、妖怪 ( ようかい )など、人間以外の者との婚姻を主題とした昔話群の総称。 (1)異類が女性である場合と、 (2)男性である場合とがある。 (1)は「 天人女房 」「 竜宮女房 」「絵姿女房」「鶴 (つる)女房」「狐 (きつね)女房」「蛇女房」「蛤 (はまぐり)女房」などで、異類の嫁入る動機が、多くは男に助けられたお礼で夫の家を富ませるが、破綻 (はたん)は男の禁忌( タブー )の侵犯がほとんど。 |gax| qum| lrh| dim| drm| yrd| uns| cab| tag| nom| ogi| aiw| mkk| wni| vkh| qab| deb| ewv| bis| ezw| obe| rkc| omf| nuh| jud| klk| pzl| ddl| lip| kts| emy| wsu| pls| cks| wyz| xae| dtr| euh| msv| fqi| qnm| kpy| nhb| ljl| iyo| crr| muf| kex| rxh| uyl|