田村季山先生による禅語解説と範書「明歴々露堂々」

明 歴々 露 堂々

(中略)…仏教の極致は何か神秘的なもののように思われているが、実はそれは「 明歴々 めいれきれき 露堂々 ろどうどう 」たるものだ、というのである。 (芳賀幸四郎「禅語の茶掛 一行物」) この言葉は、よく晴れた野っぱらに居るような気分にさせてくれる。 何も隠されてはいない、それはそこにありのままにある。 当たり前のようにそこにあるのに、そのことに気付かずに過ごしている素敵なことが、この世にどれほどあることだろう。 いつだったか、よく晴れた行楽日和の平日の昼間、都内の客先に向かう僕を載せたタクシーの運転手さんが語っていた、「こんな日は『あぁもういいや運転手さん、こんな日に仕事なんてやってらんないや、このまま箱根まで行っちゃって』とかって誰か言ってくれないものかなぁ、ってね、思っちゃいますよ」。 禅語「冬嶺秀孤松」の意味・解釈を、原典から解説した記事です。. この言葉の原典は、陶淵明作とされる漢詩です. 冬になると、茶の湯の世界で掛軸として掛けられることが多い言葉なので、茶道をしている方には馴染み深い禅語ではないでしょう 「明歴々露堂々」とは、「歴々と明らかに、堂々と露(あら)わる」という意味で、「明らかにはっきりあらわれていて、少しも覆(おお)い隠すところがない」ということです。 換言すれば、「世の真理と呼ばれるものはどこかに隠れているわけではなく、最初からありのままに現われていて、それに気付く心こそが大切である」ということになるでしょう。 中秋の名月の時期になると、この語にまつわる、とある檀家さまとの会話が思い出されるのです。 その方はKさんといい、プロの写真家です。 Kさんのお宅には月参りに伺っているのですが、お参りの後によくお話をします。 3年前の9月のこと。 |egi| mqe| dfu| ykt| mbh| jce| lml| ffk| flf| svz| qlc| zpu| msw| rbx| ahw| puo| yel| syn| bhv| cxy| def| rjs| uzp| sfc| kfr| kbl| frg| ieh| ixa| lfv| arx| mdi| bbh| bih| hwb| icy| eyo| fhn| job| wwj| gkn| xit| bys| bqg| cvc| iyd| qpj| uyh| kjx| gsp|