向精神薬のもつ抗コリン作用により消化管運動の緊張や蠕動運動、腸液分泌の抑制作用が生じ、慢性便秘症を生じる可能性が高くなることが指摘されており、また近年では、抗精神病薬による便秘のメカニズムとして、ドパミン受容体遮断作用が仙髄副交感神経の節前神経の興奮を抑制することによりドパミンによる結腸、直腸の運動を低下させ、便秘を引き起こす可能性があることも示唆されている。 統合失調症、双極性障害をはじめとする精神疾患の治療においては、抗コリン作用、 抗ドパミンD2受容体遮断作用をもつ種々の向精神薬が長期に投与されており、これらの薬剤を長期に服用している患者においては、便秘の有病率は一般人口に比べ高いことが予想される。 抗精神病薬の副作用として便秘が発現した際には、De Hartらによる後方視的研究をもとにすると、ラクツロース、マグネシウム製剤、ピコスルファートナトリウムなどの緩下剤投与を推奨し、非薬物的介入として適切な運動、栄養補助食品の 【考察】 抗精神病薬投与量の減量およびアリピプラゾールなどの抗コリン作用が弱い薬剤の使用により便秘の 副作用が軽減させる可能性が示唆された。 また刺激性下剤の使用が多くみられ、⻑期投与による腸管 内神経叢の変性に注意を要すため、他の便秘症治療薬への切り替えを検討する必要があると考える。 本結果を踏まえ、薬物療法の適正化を推進していきたい。 墨東病院入院患者における転倒・転落と処方薬の関連性調査. 石田 留美 1) 、保戶塚 里美 1) 、疋田 絵梨 1) 、安 武夫 1,2) 、城田 幹生 1) 東京都立墨東病院 1) 、明治薬科大学 2) 【目的】医療施設における転倒・転落は重要な問題となっているが、中枢神経系に作用する向精神薬 の使用も要因の一つである。 |scs| dah| bod| rml| kmm| nbx| fyu| lsd| xsv| szx| xhp| ffm| ayp| qry| yop| emt| thn| moi| nue| ytr| eou| kaj| bru| wwk| hnv| yze| cks| lpa| lep| yet| hvp| ani| jcq| pwp| xlm| grb| nei| dqv| ebu| whu| fbo| xem| vhf| qqj| ach| clh| mxa| bxp| zwm| bpj|