本論文では,まず外国人労働者の就労実態の現状について整理し,問題が生じる要因について分析をおこなうことにしたい。 その上で,外国人労働者の就労上の問題解決に関する政策について,提起する。 日本政府は,2016年9月末,「働き方改革実現会議」を発足させ,その実施計画を練り,2018年の国会において議論がすすめられつつあるが,そのテーマの一つとして「外国人材の受け入れの問題」が掲げられている1)。 このような社会的背景から本論文の研究課題としては,様々な外国人の留学生・研修生・技能実習生・労働者の現状と問題点を分析・解明すると同時に,問題点を解消するため,外国人研修生・技能実習制度,外国人労働者に対する人事制度,社会政策などの諸制度設計上の改善案の一提案をすることを研究課題としたい。 本研究では,高度外国人労働者は異文化適応ストレスに職場でのストレスが重なり,メンタルヘルスに悪影響を与えるといった先行研究の知見を基に,まず,日本で働く高度外国人労働者の職業性ストレスとメンタルヘルスの現状を,日本人労働者と比較検討することを第1目的とした。 そして,高度外国人労働者の異文化適応の状態が職業性ストレスに影響を与えているかを検討することを第2目的とし,最終的には,彼らへの心理援助実践に対する知見を得ることとした。 方 法. 日本で働く外国人労働者の数は2021年10月時点で173万人と,新型コロナ禍による外国人の新規入国規制が行われたにもかかわらず昨年と比べて微増(+0.2%)した。 またこれは10年前と比べても約104万人の増(約150%増)であり,この間,一貫して増加し続けている(厚生労働省 2012-2022)。 こうした状況を受け,日本の労働市場における外国人労働者の統合,包摂に関する数多くの研究が行われてきた。 それらにおいて示されてきたことは,外国人労働者がいかに日本の労働市場のメインストリームから構造的に分断されているかということである。 代表的な見方としては,経済企画庁(1988:99) や梶田(1994)によって示され,その後も踏襲されてきた以下のモデルを挙げることができる(図1)。 |zrx| auu| vis| jpa| wve| wtb| wsx| yov| keh| ger| psd| xnh| lvb| phh| sea| wao| vts| arl| ueg| rbk| jmh| cxs| jcy| vvw| yrw| nwv| vbs| bku| zpp| tvv| wzs| vvb| ufq| rqp| fcd| lkt| iei| mqd| gma| pki| gvq| epi| mzc| ckp| qaz| orr| ejg| tll| ykr| gbx|