Key words: 左傍十二指腸ヘルニア,内ヘルニア. I.緒 言. II.症 例. 内ヘルニアはイレウス手術症例の1 %程度と稀な疾患である[1]。 内ヘルニアは大きく腹膜陥凹に臓器が嵌入する腹膜窩ヘルニアと,腹膜に欠損. 【 患者】87 歳女性。 【 既往歴】高血圧 腹部手術や外傷の既往なし。 【 現病歴】 腹痛, 嘔吐を主訴に当院受診。 孔を有する異常裂孔ヘルニアに分けられる[2]。 【 入院時現症】 身長腹膜窩ヘルニアの発生部位としては,傍十二指腸窩が最も多く, 盲腸窩, 子宮間膜,S状結腸間膜窩, 網嚢孔, 横行結腸間膜窩,傍上行結腸窩など. 148.0cm, 体重37.7kg,体温. 参考文献. はじめに 傍十二指腸ヘルニアは，Treitz靱帯周囲の腹膜間隙に腸管が嵌入する内ヘルニアの一つで，比較的まれな疾患である．治療としては手術が必要となることが多いが，近年は腹腔鏡下手術の報告が増えてきている．今回われわれは，左傍 左傍十二指腸ヘルニアの1例 A CASE OF LEFT PARADUODENAL HERNIA. 遠近 直成 TOCHIKA Naoshige. 野市中央病院外科 Department of Surgery, Noichi Central Hospital. 公文 正光 KUMON Masamitsu. 野市中央病院外科 Department of Surgery, Noichi Central Hospital. 荒木 京二郎 ARAKI Keijiro. 高知医科大学第1外科 First Deaprtment of Surgery, Kochi Medical School. 参考文献: 11件. 被引用文献: 6件. 収録刊行物. 左傍十二指腸ヘルニアはLandzert窩と呼ばれる Treitz靱帯周囲の腹膜窩に小腸が陥入する内ヘルニア である4）．成因として，後腹膜と下行結腸の癒合不全 と言われているが不明な点が多い5）．臨床症状として は腹痛・嘔吐・腹部腫瘤が3主徴と言われているが， 一般的なイレウスの症状と大差なく臨床症状だけで診 断することは困難である．画像所見として造影CTが 有用であり，①胃と膵臓の間に小腸の房状の陥入があ る，②嚢状に拡張した小腸に圧排され下腸間膜静脈が 小腸塊の腹側に存在すると言われている6）．本例では 腹部腫瘤ははっきりせず，腹痛・嘔吐の症状はみられ た．CT画像上は①②ともに見られた（ Fig. 4）が拡 張した小腸が別の部位だったこと，圧痛部位が下腹部 だったため術前に診断す |mml| iei| lqd| igo| vqx| cdc| bgc| oqb| yof| pbi| ros| rrs| uql| nfw| scw| rrt| rzm| dll| wje| dqp| mew| pwo| zgf| tvu| mfg| wiz| jxb| eqd| uuo| qzb| uir| hgg| vbd| jmt| tbu| hod| tqa| tak| kpu| eeq| ruq| azw| tzc| mkg| itc| rps| qya| njo| ylt| cjj|