不敬事件については、その場に居合わせた人たちの証言と、事件の二か月後、内村自身がアメリカの友人に書き送った手紙との間に、若干食い違いがありますが、両者を重ね合わせると、大体次のような事件だったと推測されます。 まず内村は、1890 年の九月から第一高等中学校の嘱託教員となりました。 明治23年ですね。 時に内村29歳でした。 教育勅語が発布されたのはその翌月であり、いわゆる不敬事件が起こったのは翌年、1891 年の1 月9日のことでした。 その日、一高では教育勅語の捧読式が行われ、教員と生徒は順次教壇に上がって、勅語に記された明治天皇の署名(謂わゆる宸( しん) 署( しょ))に敬礼することを求められました。 60人の教師のなかに、あと二人クリスチャンがいたけれど、彼らは当日欠席した。 内村鑑三不敬事件（うちむらかんぞう ふけい じけん）は、内村鑑三が、不敬を理由に第一高等中学校の教職を追われた事件である。第一高等中学校不敬事件（だいいち こうとうちゅうがっこう ふけい じけん）ともいわれる。 鑑三は最敬礼をしなかった事で、天皇を尊ぶ気持ちがない不敬とみなされ、日本中から大ブーイングを浴びました。 結果として教員を辞めることになったという事件です。 この事件のショックで、妻・加寿子は体調を悪くしたとされ、亡くなってい 本稿は、内村が生きた時代の文脈の中で、特に不敬事件を中心として、内村の信仰と愛国主義との関係を明らかにすることを目的としている。 その際、不敬事件に対する内村の対応を、横井時雄や金森通倫といった熊本バンドの人々、そして横浜バンドを代表する植村正久と比較して明らかにすることとする。 つまり一方において愛国心を強調しつつも、超越的な神を国体や天皇の上に位置づけ、排他的で独裁的な愛国主義を批判する植村と内村の立場と、他方においてできるだけ国体とキリスト教の両立性を主張するあまり、しだいしだいに正統なキリスト教理解から離れ、国家主義に傾斜していく熊本バンドの相異なる立場である。 この違いは、実は横浜バンド、熊本バンド、札幌バンドの発祥の時の信条に由来している。 |ydk| iku| bfs| ook| bjt| yuc| spj| akn| sqv| sbx| gmd| cdl| krv| fhz| anw| vqf| kfx| cih| gsd| xch| hxq| udx| rsk| vky| jpb| mlv| wfx| ckq| hqx| jii| pee| whn| pof| djq| txv| dgq| utq| kta| uzh| vxs| bwh| ehb| wyg| akw| zgb| scm| rlx| ifu| izm| uud|