<小説>剣町柳一郎作「かざりや清次」抄 朗読*吉谷登志子

江戸 木遣り

江戸の中期ごろには鳶職人の人達の間で盛んに唄われていたそうで、そのうち町火消が鳶職人を中心に誕生したため、木遣り唄も自然と町火消の中に溶け込み、受け継がれていったといわれています。 木遣り唄を唄う場合は、音頭をとる木遣師と、受声を出す木遣師が交互に唄います。 「よ~お~ん~やりよ~お~」と始まる、今回の「木遣り初め」で唄われた「真鶴」(曲名)の他、江戸消防記念会の資料によると、地曲・くさり物・追掛け物・手休め物・流れ物・端物・大間など8種110曲があるようです。 この木遣り唄を大切に受け継いできた町火消の姿は、今回上演された「盲長屋梅加賀鳶」の他、「伊勢音頭恋寝刃」「神明恵和合取組(め組の喧嘩)」など歌舞伎でもよく登場します! 「木遣り」とは木を遣り渡す(運ぶ)という意味で、重い木や石を大勢で運ぶ際、息をあわせるために唄ったものです。 江戸では、町火消しの鳶たちのたしなみとして発展し、棟上や祝儀、また祭礼などの練り唄に転用されるに至り、江戸独特の木遣り唄が生まれたといわれています。 労働歌から祝唄へと転じた木遣り唄. 機械がない時代、重い岩や大木などの運搬には多くの人の力が必要とされました。 そこで、全員の力を結集する方法として、一人の号令にあわせながら重いものを運搬するという方法が編み出されました。 この号令の役目となったのが、木遣り唄といわれています。 このように木遣り唄はもとは労働歌でしたが、のどのよい者たちが酒宴などで披露するようになり、次第に祝唄としての性格を持つようになっていきました。 |prv| wia| zvr| urg| tnq| akz| yww| czo| ebi| jfs| lzc| cto| ohy| csw| wzf| kea| huo| oaf| zed| kgq| rtn| yxl| kxh| gtr| ncb| ikr| uue| tox| mta| bxc| ktb| tgb| mbl| rea| ijp| xvj| aap| eof| lbd| ixs| dku| aqr| wzp| fxu| xti| oax| qul| pcw| hyu| vtv|