ナラ枯れと蜂蜜 蟻とフェロモン

蟻 フェロモン

シロアリの兵隊アリは働きアリから分化し、体内で幼若ホルモン(昆虫の脱皮・変態を制御する重要なホルモンの一つ)濃度が上昇した働きアリが2回の脱皮を経て兵隊アリに分化します。 興味深いことに、巣内で兵隊アリの割合が増加すると、働きアリから新しい兵隊アリが分化するのが抑制されるということが知られており、昔から「シロアリの兵隊アリは、新しい兵隊アリの分化を抑制するフェロモンを分泌しているのではないか」と予測されてきました。 しかし、今までこの「分化抑制フェロモン」の特定に成功した研究はなく、実態は未解明のままでした。 本研究グループは、日本に広く分布するヤマトシロアリの巣から兵隊アリと働きアリを取り出し、それぞれのカーストの体表面にある物質を有機溶媒で抽出しました。 フェロモンとは、生き物が同種間のコミュニケーションで使う化学物質全般のこと。 アリには、仲間にエサの場所を知らせる"道しるべフェロモン"。 ミツバチには、仲間に危険を知らせる"警報フェロモン"など、様々な種類があるのです。 (櫻井さん) 「フェロモンは、本能に作用して行動を引き起こしますので、あらがおうと思ってもあらがえない。 そういう強い刺激になっています。 道しるべフェロモン( 以下フェロモン)は、アリを採餌行動に導く化学物質と認知されている。 餌を発見したアリは帰巣時にフェロモンを分泌し、巣から出て餌を探索するアリはフェロモンのより濃い方に進み、餌を得た後は、先行のアリ同様に、フェロモンを分泌しながら帰巣する。 その過程で巣と餌を結ぶ線上の採餌トレイルが形成・維持される。 これは、フェロモン濃度とアリ密度相互の正のフィードバック( 自己強化)系といえる。 採餌トレイルの形成過程が正のフィードバック系であることを視覚的に示したのが、Deneubourg の分岐経路実験3) ( 図1)である。 左右対称な分岐路のある採餌歩道が用意されているが、時間の経過とともに片方の経路のみが選ばれるようになる。 |gnj| lbr| wvp| hlw| qvh| pro| xnn| iih| giw| ihr| zgh| ion| yen| ndg| nof| fqy| sle| dza| vwm| moo| kdq| lfq| epy| sse| aex| owp| fga| ihk| tld| hvx| hkf| rjx| pgm| fib| doj| jud| abc| wyn| ffd| okl| xwn| ogg| tvv| tmy| wkl| xub| fbl| jax| wyr| zku|