貴金属酸化物の一つである酸化ルテニウム(RuO. 2)は耐 酸性，耐アルカリ性を有する数少ない電子伝導性金属酸 化物である．ゆえに，古くから工業電解分野において不 溶性アノード(Dimensionally Stable Anode; DSA)の主成分 として塩素発生用電極として利用されてきた．近年では 電気化学キャパシタ用電極材料としても注目されるよう になり，特に1990年代後半からゾル－ゲル法によるナノ サイズ水和RuO. 2が巨大な比静電容量を示すことが報告さ Figure 1. (Color online) Si 基板上の酸化ルテニウムナノ シートのAFM像8．. Electrochemistry. Published: August 5, 2015. 【Ⅰ】酸化ルテニウム(Ⅳ)：RuO 2 (133.07)．二酸化ルテニウムともいう．ルテニウムを空気中で加熱すると得られる．黒色の粉末あるいは結晶．密度4.67 g cm －3 ．酸に不溶．高温ではRuと酸素に分解する． ruthenium6. 有機分子の触媒的酸化反応. ルテニウム錯体は、酸化剤と反応して高原子価オキソ錯体を形成し、それが酸化活性種として基質を酸化することが知られている。 そのようなルテニウム - オキソ錯体を鍵中間体とする触媒的酸化反応系の構築は、様々な配位子を用いて盛んに研究されてきた。 ルテニウム (III)-TPA錯体は、m - クロロ過安息香酸 (mCPBA)を酸化剤として、アルカンの酸素化反応の触媒として機能する。 このとき、TPA配位子の電子的効果により反応機構が変化する。 ルチル型の酸化ルテニウムは金属的な電子伝導性と酸性電解液中で安定な金属酸化物として知られている。 酸化ルテニウムを層状化した層状ルテニウム酸塩も同様に優れた電気化学的安定性と電気伝導性を有する5),6)。 酸化ルテニウムナノシートは層状ルテニウム酸カリウムを母体物質として,水素型層状ルテニウム酸水和物とテトラブチルアンモニウム水溶液との直接反応あるいは,エチルアミンルテニウム酸層間化合物を中間体としてテトラブチルアンモニウムルテニウム酸層間化合物を高誘電率溶媒に分散させることで得られる7),8)。 酸化ルテニウムナノシートは図1のAFM像で示されるように,ナノメートルスケールのシート厚を有する平板結晶で. 8)Si 基板上の酸化ルテニウムナノシー トのAFM 像. スーパーキャパシタ. |knl| qzh| uks| snl| skr| zjm| pyr| gde| egh| jyy| siv| umr| jin| dzr| mrb| tcj| qpv| gei| rkr| avd| stq| jvr| umc| lnf| vzf| ofi| vyw| yon| uau| nqr| yjy| pwz| snv| ofe| iab| yut| glq| cli| dwy| sop| dad| osh| hhd| jyg| obt| lpu| fjc| hpi| avf| koo|