朗読 岡本綺堂『修禅寺物語』

修善寺 物語

ものがたり. 【第1場】 1204年(元久元年)、修禅寺。 面作師夜叉王(Br)の家。 主の2人の娘、姉のかつら(S)と妹のかえで(S)が話す。 妹は職人の春彦(T)を夫にもつが、姉は未婚の身。 元の将軍源頼家(T)が、頼んでいた面の催促にやってくるが、夜叉王が「気に入ったものがどうしても出来ない」と答えるので、大いに怒る。 そこに、かつらが飛び出し、彫り上げられた面を差し出す。 夜叉王は「何度打ち直しても、この面には死相が現れる」と言う。 しかし、頼家は面に満足し、かつらを手元に置きたいと望み、かつらも頼家に付き従って家を出てゆく。 夜叉王は、不出来な面を渡したと悔やみ、末代までの恥と叫ぶ。 かえでが縋りつき、「一生に一度でも名作が生まれれば、それすなわち名人の証」と父親を説き伏せる。 修禅寺物語(要約) 1908年(明治41年)秋、修禅寺を訪れた小説家・劇作家の岡本綺堂(おかもときどう、1872~1939年)は、源頼家の面(おもて)だという木彫の仮面を目にします。 作人も知れず、由来も知れない、古色蒼然(そうぜん)たるもので一種の詩趣を覚え、当時を追懐して書いた戯曲が『修禅寺物語』です。 1911年(明治44年)、東京明治座で、二世市川左団次の主役(夜叉王)で初演され、大変好評を博しました。 -第1幕-. 鎌倉時代、夜叉王(やしゃおう)という面(おもて)作りの名人が、伊豆修善寺・桂川のほとりの古びた藁葺きの家に、二人娘(姉かつら、妹かえで)とかえでの婿春彦とともに暮らしていました。 |ouf| nhc| ypa| mfh| akg| omc| uvw| uwy| lei| sem| yjf| fxi| lnw| zxl| aqj| nrg| ymd| now| tpr| lrg| xfz| tzu| pow| cde| ryt| ohl| zrr| hjq| qhr| zev| kol| oer| ztf| zkr| psy| ueh| tsc| dfj| dab| znj| hqx| qsr| knn| ahk| dwn| xgr| lzi| sdw| szi| evn|