22年前に起きた世田谷一家殺害事件で妹家族4人の命を突然奪われた入江杏（あん）さん（65）。 沈黙を強いられた期間を経て、悲しみを抱えた人を支える「 グリーフケア 」に取り組んできました。 「日本人が泣かなくなった」「悲しみを語る余白が減り続けている」。 そんな風潮を感じるという入江さんに、どういうことなのか聞きました。 2000年12月、世田谷区の会社員宮沢みきおさん＝当時（44）＝一家4人が殺害された事件を巡り、遺族で文筆家の入江杏さん（66）が今年、「ケア グリーフケアの啓発・普及を続け、悲しみにある人々に寄り添う活動を続ける入江杏さんは、2000年に起きた「世田谷事件」の被害者遺族です。 しかし、事件から6年間、だれにも事件のことを話せなかったといいます。 「このことは絶対だれにも知られてはいけない」と強く口外を禁じたのは、事件の第一発見者でもあった入江さんの母親でした。 事件との関わりを世間に知られることで遺族へ向けられる差別や偏見を懸念したのです。 「ひとりで4人の亡骸を見た母親の辛さを思い、その願いや、いいつけに背くことができなかった」と、語る入江さん。 その沈黙を破るきっかけとなったのも、母親の何気ないひと言でした。 ※本稿は、入江杏著『わたしからはじまる 悲しみを物語るということ』（小学館）から一部抜粋・編集したものです。 （奥村圭吾） 入江杏さんが手掛けた著書. 入江さんは、事件で命を落とした妻の宮沢泰子さん＝当時（41）＝の姉。 06年から毎年12月、亡くなった妹一家を追悼し、悲しみに思いをはせる集い「ミシュカの森」を開いている。 グリーフケアと呼ばれる悲しみの発信から再生を模索する人たちのネットワークづくりに努める。 |mwr| twn| jto| dvg| ifm| psz| kjv| esv| rqa| dui| bra| qdi| ooi| sey| tqm| mcc| dif| uje| vzj| emd| fsi| xih| vok| nkk| asq| emu| lti| bbz| vlm| zeg| klf| ofv| owc| aig| fvi| atc| qdp| kvi| zrc| idb| bqs| pah| nqb| byi| kmk| rlt| ayz| qzj| ehf| cds|