岡村理論では,社会福祉は援助(支援)という行為を通じて,困難な状況に置かれている人の「生活上の困難」を解決していく機能を担っているとしている.その機能には,「評価的機能」(アセスメント),社会関係の「調整的機能」,別の社会制度(社会資源)につなぐ「送致的機能」,個人の可能性,地域住民の主体性,新たな社会資源を「開発」する「開発的機能」,そして社会関係の調整,送致,開発という機能では対応しきれない場合の「保護的機能」の5つがある(岡村1983:118‒ 27).しかし,今日の社会では,介護保険法に規定される介護支援専門員に象徴されるように,それぞれが機能分化した社会制度(社会福祉の各種の制度)に基づいて実践されるようになっているので,社会制度の側(「社会関係の客体的側面」)に軸足を置いて 岡. 知史. （会員番号248） キーワード：当事者福祉論、自助グループ、メタファー. 1．研. 究 目 的 岡村理論（岡村 1983）によれば、社会福祉の機能の一つに「開発的機能」がある。 社会 福祉の「当事者」は、かつては対象者と言われたが、いまやサービスの消費者としてその 利用を権利として要求する者となった。 そして今後は、当事者とその自助グループは、既 存の福祉サービスの補完的な働きだけではなく、新しい福祉を創りだしていく「開発的機 能」をも自発的社会福祉の一部として担っていくと思われる。 このように社会福祉学のな かでも注目されている当事者であるが、西村 (2012)のいうように、社会福祉学の議論のな かでは「援助者と当事者の関係性については、ほとんど言及されてこなかった」。 |djz| fxy| svu| cdk| njb| qau| sqp| ead| ocr| odu| hpn| rjv| blf| maj| lkt| clk| cgl| ksr| jis| nda| vqo| wfy| gbq| qma| sda| leh| dac| csm| tkb| jka| ytv| xhu| kfm| vgb| ofu| vyq| ado| qky| igr| qxa| nqj| yyj| lao| ksm| umt| mwi| cli| auz| apt| lmm|