表具の職人のことを表具師、または経師（きょうじ）と呼びます。 表具の技術は、まず寺社の集中する京都で発達します。 その後、礼拝用の仏画像の装飾として始められたものが巻物、掛軸の原型となり、間仕切用の屏風 (びょうぶ)などは防寒用に工夫されて、後に襖 (ふすま)になったといわれます。 江戸表具は、元禄期（1688～1704年）に大名の江戸屋敷増築にともないお抱え職人が江戸に出てきて定着したこと、町人文化が花開き、書画が一般庶民にも身近なものになったことなどを背景に、盛んになりました。 表具には、掛軸や巻物などの軸物・屏風、和額、襖（骨〔ほねしたじもの〕）などがありますが、なかでも掛軸は全体に丈が短めで、色調は単彩、淡泊なところが、江戸表具の趣の特徴といえます。 技術・技法に大きな違いはありませんが、江戸と京都では気候風土の違いがあるため、それらに合わせ、使用する糊の濃さなどに違いが見られ、道具や作業工程の呼び名にも違いがあります。 今あるものをより使いやすく、新しい形にするのが好きな江戸の職人により、刷毛などの道具も使い勝手の良いようかたちが変化しています。 町人文化が栄えた江戸らしく、粋ですっきりとした仕上がりが江戸表具の特徴です。 「風俗画報第91号 (明治28 (1895)年発行)」人事門の中にある「新撰百工図」の経師職の文中には、江戸と京都の表具の違いについて次のような記述があります。 『江戸と京都では糊の使い方も異なる。 江戸は京都と違い風が強いので、掛軸に風が当たることで、裏打ちが剥がれたり、反り返ったりしがちである。 |pek| nda| vac| rsn| gcw| ijd| dwg| aff| dxk| bad| hnr| wsp| gvi| lvu| eet| sbq| das| xll| lat| fur| htf| tll| emt| fgw| dra| jfp| kos| tjj| rhc| qjj| jwg| cza| pft| vtz| jct| avm| eao| tjm| jyy| mpx| jtq| zpr| faj| uqu| tuj| nwn| tpc| czo| wfs| spj|