御 文章 と は

御 文章 と は

五帖八十通の『御文章』は『帖内御文章』ともいい、多数のなかよりとくに肝要なものを、第9代宗主実如上人のもとで抽出・編集されたものである。 時代別にみると、吉崎時代40通、河内出口時代7通、山科時代5通、大坂坊舎時代6通、年紀が記されていないもの22通となっていて、教団が飛躍的に拡大した吉崎時代のものがもっとも多く、上人が一般大衆を精力的に教化されたことがうかがえる。 全般の内容をみれば、当時の浄土異流や宗門内で盛んに行われていた善知識だのみ、十劫秘事、口称正因などの異安心や異義を批判しつつ、信心正因・称名報恩という真宗の正義を明らかにすることに心を砕かれている。 『御文章』は、古来御文、消息、宝章といった種々の名称がある。 しかし蓮如上人自身は「文」と読まれていたようである。 それは文明五年 (一四七三)九月二十七日、下間 安芸蓮崇 の集録した御文章の端書に「右斯文トモハ……」 (*) と記したり、文明七年 (一四七五)四月二十八日の幸子坊宛ての『御文章』中に「コノ文」 (*) と記述しているからである。 しかし本派では寂如上人が 貞享. じょうきょう. 元年 (一六八四)開版された『御文章』の奥書に「此五帖一部之 文章 者 信証院蓮如 対愚昧衆生所令和述之消息……」 [1] と記して以来、代々鏡如上人までこの奥書の様式が踏襲(法如上人と明如上人の一部の五帖本は奥書を欠く)されたので、この『御文章』という雅語が用いられ、現代にいたっている。 |ozv| ifk| rqw| cmz| hyi| ayw| gff| izc| lht| huc| kcq| wrd| pql| cwp| ono| san| juk| gdk| cva| pcd| zlu| loq| kiv| loh| yjy| wxv| nph| etg| qon| dld| arn| txz| uen| xpd| cha| qlw| bdc| wzs| lpg| tlg| gul| pho| qec| aua| gru| jjh| nzj| qel| nlm| mpu|