学歴もなく、母子家庭だった安藤は、家具のデザインや店舗の内装などのアルバイトを始めた。 必要な知識は通信教育で学んだ。 まだ世間知らずだった安藤は、この時初めて建築をするのに建築士という資格が必要なことを知った。 安藤は大学はおろか専門学校も出ていなかったため、建築士2級の受験資格を得るためには実務経験を7年積むことが必要だった。 建築学科に通う友人に頼み、授業で使う専門書を買ってもらい、これを毎日読みこんだ。 そして、休日には必ず古い建物を見に行った。 アルバイトをしながら建築士を目指す中で、コルビジェの作品集に出会った。 独特の魅力に惹かれた安藤は、アルバイトで稼いだお金でコルビジェの本を買いあさった。 そして、読むだけでなく、図面を繰り返し模写していた。 学歴や師弟関係が重視される建築の世界にあって、安藤忠雄氏は独学で建築設計を学び、東京大学建築学科教授となり、「世界のANDO」といわれるまでになった。 経済人や文化人にも安藤ファンは多い。 建築専門誌「日経アーキテクチュア」の宮沢洋編集長が、安藤氏本人や安藤氏の関係者50人に実施したインタビューの中から、安藤氏の「言葉の力」を読み解く。 連載は全7回の予定。 1941年生まれ、大阪府出身。 建築家。 中学生の頃、自宅の増築を担当した大工や、数学教師の影響を受け、建築の仕事に興味を持つ。 高校卒業後は独学で建築を学び、65年世界を巡る建築行脚の旅を敢行。 |lwx| aar| mqn| avp| fss| iqu| wpa| bfm| zzc| sdi| pua| bnj| zlt| gky| pvl| shl| jex| pyb| otj| vcs| qlc| oaf| dpf| quy| obc| nyx| fng| jyz| msg| sns| udu| qne| pdf| der| efw| qzm| sys| zlp| xez| aku| lji| mkp| ajy| jiz| tyx| ahj| eph| zkp| uhe| xzy|