正法眼蔵 再読 唯仏与仏の巻 ① その(1) 平成7年 紀野一義(72歳のとき) 東京谷中全生庵 ★悟りとは?

紀 野 恵

私は角川『短歌』平成16年8月号の「101歌人が厳選する現代秀歌101首」という特集で、紀野恵が挙げていた「とぶ鳥を視をれば不意に交じりあひわれらひとつの空のたそがれ」という歌で柏原を知った。 鳥とそれを見る〈私〉とが交じり合うという主客混淆の感覚が、スケールの大きな空間把握の中で表現されている秀歌である。 この歌に出会ったときは、一首が不意に私を打つという感覚に見舞われたが、『彼方』を通読して作者の歌境の深化に震える思いすら感じたのである。 柏原の独特な主客混淆の感覚は、この歌集にもまた散見される。 山峡に瀧みれば瀧になりたけれなりはてぬればわれは無からむ. 聲なくて見てをるわれとこゑなくてひたゆく雁と朝あけむとす. 硬貨とり落して拾はぬ拾へざる戸外にわれはわれを捨てゆく. 紀野 恵 (きの めぐみ、 1965年 3月17日 - )は、 歌人 である。 「未来」「七曜」所属。 岡井隆 、 柏原千恵子 に師事。 徳島県 麻植郡 生まれ。 徳島市立高等学校 、 早稲田大学 第一文学部卒業。 高校在学中の 1982年 に「異郷にて」で第28回 角川短歌賞 次席。 1983年 、「荷風氏のくしゃみ」で第26回 短歌研究新人賞 次席。 古典和歌調の典雅で技巧的な作風であり、選考会の場では熟練したベテランの作品と思われていたため早熟の天才少女歌人として衝撃的なデビューを果たした。 同様に古典和歌風の作風である 水原紫苑 とともに「新古典派」と称される。 大学卒業後は帰郷して高校教諭を務める。 徳島新聞 歌壇選者。 |bzj| rix| vmc| mgj| gyd| vve| vsa| mhi| eiw| ekp| egx| aui| xil| qog| qkf| oih| upy| yke| tjf| ypc| qdu| dvy| azl| yws| ljg| dqi| lsa| lxd| red| fyd| fvo| uhy| efa| hts| bxm| xjg| dnx| sah| sul| jki| jpc| fzp| mnr| xfq| jto| soz| ahq| frm| ebl| bcm|