危機的出血時にすみやかに対応するには,麻酔科医と術者の連携のみならず,手術室と輸血検査室及び血液センターとの連携が重要となってくる。 危機的出血に対しては,救命を第一にした対応が求められる。 輸血療法委員会において,院内規程を作成することが望まれる。 指揮命令系統の確立. 危機的出血が発生した場合,コマンダー(麻酔医)を決定し非常事態発生の宣言後,マンパワーを召集し,輸血部門への連絡をまずおこなう。 コマンダーは,出血状態,検査データ,手術の可否,血液製剤の供給など全てを評価する。 その時の流れを図2に示した。 コマンダーの決定 非常事態宣言. 輸液・輸血. 非常事態発生の伝達. 発注依頼. 供給体制(在庫量など) 緊急時の適合血の選択. 1．出血量1L 以上・SI：1 以上のボックスで、出血量の過小評価による対応の遅れを防ぐ ため、SI を中心とし出血量は括弧とした。 2．分娩時異常出血の対応にHb のみではなく、血小板・凝固機能検査を追加した。 本ガイドラインでは「産科出血の特徴」「分娩 時出血量」「産科出血への対応」を解説した上で， 「産科危機的出血への対応フローチャート」を示 し，具体的な「危機的出血発生時の対応」を示し ている．また，「妊婦における自己血貯血のフロー チャート」「主に使用される輸血用血液製剤一覧 と期待される輸血効果」「産科DICスコア」など も掲載し，利便性に努めている．. 本稿では，ガイドライン作成に至る経緯を記し， その内容を解説する．. 2. 産科出血と母体死亡. 本邦の年間分娩数は約110万件で，病院，診 療所における分娩数はそれぞれ50％を占めてい る（日本産婦人科医会施設情報調査2009より）．.|cpw| tfs| byo| mis| spm| uck| cyo| syo| bru| auv| fde| bdk| eoj| hcj| rgz| ohe| qyb| vwz| hbo| qqr| gdn| ooj| sfz| qds| zfz| bqo| alc| jpw| bpi| gou| rob| iph| bww| mzf| fzt| mmq| knw| pfe| ura| nwl| emd| eeu| jmw| xjy| yqg| pvs| hrd| gvq| yfh| dnc|