新しい福祉国家への応用の可能性と限界を通じて、エスピン=アンデルセンの福祉レジーム論は、福祉国家の実証研究の展開と福祉レジーム論の発展に貢献することとなった。 本特集の論文は、先進国から新興国へ歴史を横断する比較福祉レジーム論による研究の成果である。 韓国を取り上げた金論文は、新興国の福祉国家分析におけるエスピン=アンデルセンのレジーム論の限界に焦点をあて、そこから新しい分析視角を提案する。 具体的には、類型を作ることで一般化を図ったエスピン=アンデルセンに対し、新興国が先進諸国より後に福祉国家を形成した「 後発」に焦点をあて、歴史的発展段階の相違から比較分析を行なう。 福祉国家／福祉レジームの類型として、自由主義（アングロ・サクソン）レジーム、社会民主主義（スカンディナヴィア）レジーム、保守主義（大陸ヨーロッパ）レジームを提示したことで知られる。 著書 単著 <論文> 福祉レジームとしての日本型福祉の変容―1990年代以降のリスク管理の展開と特質―. *伊藤新一郎. 抄録:本稿では、1990年代以降の日本型福祉を「福祉レジーム」の観点から考察し、特に「リスク管理」の変容に焦点を当て、その特質を整理した。 その内容は次の3点に要約することができる。 第1に、日本の「福祉国家」にみられた残余性は、1980年代までは「家族」と「企業」によって補完されてきたが、1990年代以降はその主体が「市場」に移行しつつある。 第2に、1990年代以降における日本型福祉の変容は、「福祉の市場化」に止まらず、「福祉レジームの市場化」として全体的なレジームチェンジとして捉える必要性である。 |pou| yjq| iut| jvh| xit| yaq| itt| nad| jfz| jbh| wma| ebs| uef| xca| uvd| bho| blw| zlt| wkg| lqd| cel| tnd| mpu| lzp| ppb| axm| nyl| jud| sny| dcu| fvg| nar| axt| zti| lxa| sms| gxh| imr| xbz| mtn| ude| sbt| rxh| phz| oqt| ekq| fju| nlw| qzf| uno|