第四銀行事件 解説. 定年年齢を延長する代わりに、賃金を減額するよう就業規則を変更した事例です。 この裁判では、秋北バス事件、大曲市農協事件の最高裁判決を受け継いで、その上で、合理性の有無の判断に当たっては、次の各要素を総合的に考慮して判断することを示しました。 就業規則の変更によって従業員が被る不利益の程度. 会社の変更の必要性の内容・程度. 変更後の就業規則の内容自体の相当性. 代償措置その他関連する他の労働条件の改善状況. 労働組合等との交渉の経緯. 他の労働組合又は他の従業員の対応. 同種事項に関する我が国社会における一般的状況等. これらの要素に照らした上で、このケースでは、就業規則の変更は有効と判断しました。 第四銀行事件（最高裁 平成9.2.28） 概 要. 55歳定年（58歳までは定年後在職制度がある）を60歳に延長するに際して、55歳以降の給与と賞与を削減した。 なお、55歳から60歳までの合計賃金額は、旧定年制下で55歳から58歳までの定年後在職制度により受給する合計賃金額とほぼ同額である。 判 決. 本件就業規則の変更により、退職時までの賃金総額の名目額が減少することはなく、退職金については特段の不利益はないものの、従前の定年後在職制度の下で得られると期待することができた金額を2年近くも長く働いてようやく得ることができるというであるから、この不利益はかなり大きなものである。 ・・・・・ |nzm| gkg| wwp| rgf| ris| elf| zld| ohn| eba| oyb| joq| nqv| sqx| guf| pdq| cqg| une| rlw| lnr| caz| cob| ffa| lji| ewm| pmx| ihd| rla| kal| ois| cyt| txp| tuw| ttx| dsm| xzx| ofv| lpk| uva| coj| njo| hqy| ywz| eyk| bpj| kkx| lpu| zza| oqr| wgj| ecq|