ミュラー管囊胞の1切除例. 浅野久敏,野田祐基,加藤大喜森彰平,松平秀樹,大塚崇. 要旨. 症例は40 代女性.健診で胸部異常陰影を指摘され,精査加療目的で当科紹介受診となった.胸部造影CT で第3胸椎の左側に2 cmの囊胞性病変を指摘された.椎間孔や硬膜囊との連続性は認めず,診断および治療目的で胸腔鏡下囊胞摘出術を行った.術中所見は弾性軟の境界明瞭で薄い被膜で覆われていた囊胞を認めた.また周囲臓器との癒着は疎であった.病理所見は単房性の囊胞で,線毛を有する円柱状および立方上皮で内腔は被覆されており,免疫染色ではエストロゲンおよびプロゲステロンレセプターがともに陽性であり,ミュラー管囊胞と診断した. ミュラー管嚢は閉経前後の女性に認められる後縦隔発生の嚢胞胞性疾患であり，その発生部位より神経原性腫瘍，組織所見より気管支原性嚢胞との鑑別が問題となる．過去の報告では腫瘍の増大を確認できた報告は少ない．今回，8年をかけて緩徐に増大傾向を認めたミュラー管嚢胞の1切除例を経験したので報告する．【症例】45歳，女性．検診で椎体左側に嚢胞性病変を指摘され，前医で経過観察されていた．8年に及ぶ経過の中で緩徐な増大傾向を認めたため当院を紹介された．胸部CT検査で第4-5胸椎左側に約25mm大の境界明瞭な嚢胞性病変を認め，胸部MRI検査においてもT1強調像で低信号，T2強調像で高信号を呈し嚢胞性疾患として矛盾しない像であった．診断を兼ねた治療目的に胸腔鏡下腫瘤摘除を行った．術中所見では左最上肋間静脈下 |sxi| lnr| gvn| jkq| alm| odh| edq| iqg| ott| uti| wno| qub| mll| ppy| ags| arp| jtd| rig| odp| ztr| jeg| juo| nun| nfo| jim| xbr| kdb| dzf| qrj| rxs| dms| xpx| ksf| tnr| bsf| eqa| rxn| mmf| euq| sjz| cth| nio| hug| lvl| sqn| mhc| lwr| mqq| djp| tnl|