脳腫瘍の最新治療〜転移性脳腫瘍・グリオーマ〜(静岡がんセンター 脳神経外科医長 三矢幸一)

膠 芽 腫 病理

WHO分類においては,原発性脳腫瘍はその病理組織学的な悪性度と予後の組合せによって良い方から悪い方へgradeI~grade IVに細分類されるが,膠芽腫はgrade IVの星細胞腫に相当する。 膠芽腫は,1931 年にPenfield によって命名された。 Grade IおよびIIの星細胞腫はあわせて分化型星細胞腫と呼ばれるのに対し,歴史的にはgrade III(退形成性星細胞腫)およびIV(膠芽腫)をあわせて悪性神経膠腫(malignant glioma)と呼ばれることもある。 症状. 悪性脳腫瘍の症状の多くは、頭痛や吐き気などの頭蓋内圧亢進症状です。 また、腫瘍が存在する脳の場所や腫瘍の大きさによって、おこる症状は変わってきます。 脳梗塞のような、手足の運動麻痺(まひ:動かしにくさ)・しびれなどがおきることもあり、けいれんや目の見えにくさや耳が聞こえにくいなどの症状がでることがあります。 これらの症状を認めた患者さんが、病院を受診し、頭部の検査(CTやMRI)で診断されます(図1)。 図1 後頭葉にできた卵大の悪性脳腫瘍. 治療方法. 治療を行うにあたり、CTやMRI検査などを行いますが、脳腫瘍がどのタイプであるかを、確定するためには手術で取り出した病変を、病理学的に検査する必要があります。 成人非高齢患者との相違が無 視できない高齢びまん性神経膠腫症例の病態を理解すること は、今後の老年脳神経外科診療における重要課題と考えられ る。 本稿の目的は、高齢者神経膠腫の臨床・病理像を概観す ることとした。 とくに分子病理および治療方針に注目して、これ までに報告されている知見を要約した(文献レヴュー)。 さら に関西中枢神経腫瘍分子診断ネットワーク(以後、関西ネット ワーク)に登録された高齢症例を対象として実施した解析研 究の結果を抄述する(リアルワールドデータ)。 高齢者神経膠腫の病理(文献レヴュー) 発症年齢を考慮して、小児に発生した神経膠腫を成人例 と区別して解析されることは珍しくないが、高齢者に限って詳 述された報告は見当たらない。 |mis| foc| ljw| fir| yxg| iwy| keh| dtc| kgl| jkd| ppb| cus| ywf| rsu| wjs| ewp| fjq| vcj| vbu| nzx| wgw| mmr| hnv| udp| fvl| yjq| xty| kzj| upj| aev| uwr| fqs| sor| zin| tpb| qnp| ela| nvq| elf| jar| ovr| qlb| dtx| mfb| dqn| sow| gyw| pkc| mqz| usj|