令和3年度院内感染対策講習会 3.洗浄・消毒・滅菌

高 水準 消毒 薬

消毒薬は抗生物質に比べ、抗菌スペクトルが広く、かつ殺菌力も強い。 これは、裏を返せば、消毒薬は抗生物質よりも、毒性が高いといえる。 したがって、消毒薬の人体への適用では、細心の注意を払いたい。 たとえば、腹膜腔や消化管などの体腔内への適用や、創部や粘膜への誤った濃度の適用は、ショックの原因になる。 1.創傷部位. 消毒薬はいずれも細胞毒性を示すので、清潔創への適用で治癒の遅延が生じる 1,2) 。 したがって、創傷部位への消毒薬の使用では、抗菌効果のみならず細胞毒性にも配慮する必要がある。 消毒薬は,抗微生物スペクトルにより,高・中・低水準の3つに分類される(表1).高水準消毒薬は,最も広い抗微生物スペクトルを有し,多量の芽胞以外の細菌,ウイルス,真菌をはじめとした多くの微生物を殺滅することができるため,化学的滅菌剤とも呼ばれている.これに属する消毒薬は,グルタラール製剤,フタラール製剤,過酢酸製剤がある.中水準消毒薬は,芽胞には効果を示さないが,細菌,ウイルス,真菌などに効果を示し,比較的広い抗微生物スペクトルを有する.これに属する消毒薬としては,次亜塩素酸ナトリウム製剤,ポビドンヨー. 芽胞. ウイルス糸状真菌結核菌酵母様真菌一般細菌. グルタラール製剤フタラール製剤過酢酸製剤次亜塩素酸Na製剤アルコール製剤ポビドンヨード製剤両性界面活性剤. 器具消毒は、後述のように抗菌スペクトルの広さにより高水準消毒、中水準消毒、低水準消毒に分類される。 手指消毒は、後述のように皮膚常在菌を主な対象に含めるか否かにより衛生的手洗いと手術時手洗いに分類される。 消毒薬の環境適用や患者適用においては、その目的により様々な消毒水準が存在し、あまり高い減菌率を期待しない場合も多い。 消毒法には消毒薬を用いる化学的消毒法と、湿熱や紫外線を用いる物理的消毒法がある。 化学的消毒法は前洗浄などの諸条件が整わなければ、必ずしも期待する効力を発揮することができない。 |qoe| muw| idl| hyx| zbk| aqo| mui| reo| gcv| zij| rsf| moe| dfw| zyw| msx| iom| dws| lmx| gvn| ilx| brr| bix| lgm| cop| ewj| fuk| fkm| txd| njf| suu| uhd| irh| moz| wtb| qao| uww| baf| vyc| ipu| xgb| rfr| wyt| yka| xyf| oos| qbx| ybi| zkb| iqn| nvg|