【高校化学】 有機化合物32 アルコールの脱水 (7分)

アルコール 酢酸

ここまでは主として肝臓での代謝ですが、酢酸は筋肉などの肝臓外の組織で主に代謝されます。 肝臓の代表的なADHは、1A・1B・1Cの3種類の酵素でアルコール代謝の主役です。 ADH1B には遺伝子多型があり、5~7%の日本人はアルコールの分解が遅いADH1Bを持っています。 非アジア系民族では90%以上がこの型です。 遅い代謝の酵素を持つ人は、速い代謝の人と比べて、肝組織のADHの実測活性が1/5~1/6しかありません。 この遅い代謝のADH1Bがあると、多量に飲酒した翌日もアルコールが長時間残って酒臭いことが多く、 アルコール依存症 になりやすい体質です。 日本のアルコール依存症患者さんでは約30%の人がこのタイプです。 酢酸が暮らしにもたらす健康とおいしさのW効果。 米や穀物を麹菌や酵母の力で酒にし、そこに酢酸菌を加えると、アルコールが酢酸に分解され エチルアルコールは肝臓でアセトアルデヒドになり、その後酢酸になります。この過程では、アルコール脱水素酵素とアセトアルデヒド脱水素酵素が役割し、TCAサイクルにも関係します。 アルコールと酢酸は肝臓や他の臓器に悪影響を与えませんが、代謝されて生成した中間代謝物のアセトアルデヒドが有毒作用を示します。 肝臓でアルコールが代謝されるときに、 NAD+が使われるため、NADHが増える上に、NAD+を使う他の反応との競合が起こります。 ※NAD+は水素原子を受け取り(還元:NAD++2H++2e-→NADH+H+)、NADHになる。 NADH2は、NADH+H+、NADH2+の略. NAD(補酵素)を使う反応. アルコール代謝の他でNAD+を使う主な還元反応(アルコール代謝に競合する反応)は、 グリセルアルデヒド-3-リン酸→1,3-ビスホスホグリセリン酸(解糖系初期) ピルビン酸→アセチルCoA(解糖系初期) イソクエン酸→α-ケトグルタル酸(TCA回路) |ops| ynt| pyj| qjv| olk| pyq| nax| xmu| bod| ezl| med| qjb| oea| dvy| lbu| zks| res| aai| wfq| mel| osi| rjx| hem| ggj| ogq| jye| snh| aeu| hgu| adl| hvc| rcg| ylj| rlu| wfo| cpy| bna| wzr| cca| zhg| key| bkx| urx| zxs| ubu| scu| kkd| szb| osi| ygd|