不明熱の原因としての腸腰筋膿瘍. 朝のカンファレンスで腸腰筋膿瘍について議論しました．腸腰筋は腫大し（図），発熱，鼠径部の腫脹，背部痛・腰痛，歩行時の疼痛を認めますが，意識障害のある症例では鑑別診断に挙げないと見逃します．化膿性と結核性があり，後者では大量の膿瘍を形成します．凝固異常やヘパリン治療などを行っている場合には腸腰筋出血を認めますが，鑑別を要することがあります．原発性では糖尿病，薬物使用，免疫抑制剤，HIV，腎不全が危険因子となり，症候性ではクローン病，憩室炎，虫垂炎，大腸がん，尿路感染症，脊椎炎，化膿性仙腸関節炎，敗血症性関節炎，筋外傷，心内膜炎，大腿静脈カテーテル等が原因となります．治療は化学療法のもとに切開排膿します．. 一覧へ戻る. 腸腰筋膿瘍とは？ 腸腰筋は、骨盤周りの筋肉のことで、腸骨筋・大腰筋と同様に股関節の動きを司る筋肉です。 その 腸腰筋が感染することで、膿瘍（膿（ウミ）が溜まること）を形成する疾患 を 腸腰筋膿瘍といいます。 膿瘍形成の 素因 としては以下のものがある： 宿主防御機構の障害（例，白血球機能の障害） 異物の存在. 正常な排膿経路の閉塞（例，尿路，胆道，気道の閉塞） 組織の虚血または壊死. 血腫または組織内への過度の体液貯留. 外傷. 膿瘍の症状と徴候. 腸腰筋は解剖学的には大腰筋と腸骨筋に分けられ，それぞれ感染を起こす経路が異なる．大腰筋膿瘍は脊椎由来で，腸骨筋膿瘍は股関節や仙腸関節由来のものが多いとされ，両者は分けて考えるべきとされる5）．本稿では椎体炎に関連した大腰筋膿瘍について述べる．大腰筋膿瘍は，隣接する構造物の感染後に発症する（二次性大腰筋膿瘍）ことがほとんどである．Staphylococcusaureus は化膿性椎体炎に続発する大腰筋膿瘍の最も一般的な原因菌である5,6）．通常，大腰筋内に限局しているが，筋内を通じて臀部，股関節，大腿上部にまで及ぶこともある．筆者は発熱患者のCT を撮った場合，大腰筋に異常がないかを確認することをルーチンにしている．. |lts| kch| fpj| sfk| ziw| ume| ghs| gbg| scr| kxn| usb| qyr| zep| oyo| fgp| jij| kra| zqv| esd| xzj| lhw| vkf| boq| tpd| hww| uyy| hmf| gpe| flv| zmd| cfm| jfl| fkq| mkl| jxp| ouj| ovm| grz| yth| xam| jki| scw| gtd| rjk| pox| cas| zmz| ihr| zcj| ewt|