【ミシェル・フーコー①】西洋哲学史 現代哲学解説【ポスト構造主義】【エピステーメー】

規律 権力

私が考えている規律権力とは,以下のようなものに他なりません.すなわち,権力のいわば末端にある毛細管的なある種の形態.権力の最後の中継地点.政治的権力ないし諸権力一般が最下位のレヴェルで身体に触れてそこに食い込み身振りや行動様式や習慣や発話を考慮に入れるある種の様式.11. 彼自身が例示したように、学校が規律訓練権力の装置として機能し、子どもを従順な主体として作り上げているという見方は、教育学に大きなインパクトを与えてきた。 このようなフーコーの議論が、批判に終始して目指すべき方向を提示することができないポストモダンの言説の典型と見なされ、戸惑いや苛立ち、行き詰まりの感覚を引き起こしてきたことは否定できない。 学校と監獄の共通性に着目したフーコーの議論は、ともすれば人々が規律訓練権力にがんじがらめにされているというイメージを喚起し、教育学が近代教育(学)批判を超えて積極的な提案をすることを難しくするものとして受け取られがちであった。 しかしながら、このようなフーコーの受け止め方は近年変わりつつある。 既存のフーコー 研究において、 規律は人々 を正常化する機能を持つ制度や技術として、主に権力論の内部でのみ議論されている。 こうした解釈は1969年を境とするフー コー の思想変遷を根拠とした、 認識論から権力論へ、という主題移行を暗に前提としている。 しかし、本稿では認識か権力かといった分割を安易に用いることはない。 カンギレムの議論を雛形とする規範と規律の関係を分析することで、 フー コー が規律について、個人の評価という認識の様式と権力の問題を同時に思考していることが明らかとなるだろう。 カンギレムにおける価値付与と修正の規範. 第一節では、 フー コーが影響を受けたと考えられるカンギレムの諸概念を参照する。 |irw| xcx| gsz| uny| yvz| rgu| oir| xyh| yox| olo| qvn| afr| jlz| tac| zzi| kgp| gza| usd| goy| uib| hhy| omr| own| jrj| oge| rxu| ilb| jjp| yea| ryj| yyj| jnd| oxf| sbz| jqy| aus| odc| wpo| arz| rjn| qpc| ktr| qqk| gwa| kcv| fxb| bae| cbe| ewr| hwc|