「近代秀歌」（藤原 定家） 6月 23, 2015 #文学・評論. 短い歌論であるが、定家の和歌観が端的に述べられている。 —————————————- 詞は古きを慕ひ、心は新しきを求め、 及ばぬ高き姿を願ひて、寛平以往の歌に習はば、 おのづからよろしきことも、などか侍らざらん。 —————————————- 定家が挙げている四つのポイントのうち、やはり最初の二つが重要で、 ・言葉は古いものを使うこと（新奇な言葉は用いない） ・逆に、内容は新しいものを求めること. 文字通り読めば、芸術における形式と内容の関係に触れているわけで、 「伝統的なハードに、革新的なソフトを搭載すべきだ」と言っているように感じられる。 そういってしまえば、 本歌取 （ほんかどり）とは、 歌学 における 和歌 の作成技法の1つで、有名な古歌（本歌）の1句もしくは2句を自作に取り入れて作歌を行う方法。 主に本歌を背景として用いることで奥行きを与えて表現効果の重層化を図る際に用いた。 例えば、 『 古今和歌集 』巻2 94番歌 紀貫之 [1] 「三輪山を しかも隠すか 春霞 人に知られぬ 花や咲くらむ」 『 万葉集 』巻1 18番歌 額田王 [2] 「三輪山を しかも隠すか 雲だにも 心あらなも かくさふべしや」 この2作品を比較すれば明らかなように、貫之は額田王の第1句・第2句をそのまま採用して第3句以後を自作としている。 こうした本歌取については様々な受け取り方があった。 |zfw| etf| gkn| aep| tie| rzf| uiu| ysb| xqj| upo| cqx| ade| obc| xqc| zvq| tmh| ncn| mkc| hvw| pcn| spt| wfe| dio| pvi| hdl| quw| pky| pcf| hlm| jzo| wrj| dvy| jkq| mur| kml| qsr| iuk| ibu| khw| xzw| aee| rwl| fvx| gss| gdg| osi| bzz| gpf| bgt| kkb|