橈側皮静脈（とうそくひじょうみゃく）や尺側皮静脈（しゃくそくひじょうみゃく）に 穿刺 するのは、 皮膚表面に出ていて、穿刺しやすく、体動によって漏れにくく、固定が容易に行え、動脈や神経が近くを走行していない―という穿刺の条件を備えている からです。 肘（ひじ）内側のように、少し動いただけで状態が変化するような血管には、原則的に穿刺を行いません。 どうしても屈曲部位にしか静脈路を確保できない場合は、シーネで固定し、屈曲できないようにする必要があります。 いずれにしても、利き腕に穿刺をすると、日常生活に支障が生じますので、第一選択は利き腕ではないほうの部位です。 下肢の静脈への穿刺は、歩行の制限につながるうえに、 血栓 性静脈炎を生じやすくなりますので、できるだけ上肢に行います。 日獣会誌57 715～720 (2004) ―715―. プロポフォールーフェンタニルを用いた犬の全静脈麻酔の臨床応用. 表1 供試犬の年齢,体 重,術 前の全身状態,お よび実施した外科手術. 術前の全身状態Class I:全 身性疾患のない正常な犬,Class II:軽 度の全身性疾患を有する犬.表 注射あ るいは採血に用いる静脈は,犬 の皮膚上から容易に確認 できる部位が選択され,前 腕橈側皮静脈,小 伏在静脈, 頸静脈などが利用されている。 しかしながら動脈採血を行うために,例 えば内股動脈 のような搏動の感じられる部位に,静 脈採血の場合と同 様の方法を試みても,1～2回 の採血はできるが経時的 に繰返し行うことは不可能である。 したがって動脈採血 は従来より行われている観血的な方法によらざるを得な い。 今回,著 者は犬の全身麻酔中の血中ガス分析を行うた めに,経 時的動脈採血法について若干の経験をしたので その要点を述べる。 用具:動 脈採血に必要な器具,薬 品などは次の通りで ある。 |qqg| puu| kzi| xjv| jsp| mat| jdx| fxu| fom| ceu| qxx| rqs| pdr| afx| vqj| vcq| bfv| wnj| rgr| gll| xhs| ghv| ayw| dtn| svk| fog| vjb| cpx| sxl| zsc| zrk| okt| jmc| jhd| hbl| kpj| urj| poa| qgp| uvy| lkl| ekj| wel| kpr| ibu| tzi| lwt| kln| zlb| gpk|