「なつかしい」愛子さまが三重県「斎宮歴史博物館」を訪問 中世の女流歌人・式子内親王の和歌に思い|TBS NEWS DIG

河野 愛子

河野愛子『木の間の道』 作者が眺めている草原には幾つもの水たまりがあり、陽(ひ)の光を輝かしく反射しています。 「君」はどうか健やかに光の中へ帰ってください、という思いの歌です。 「かし」は強調の終助詞なので、「帰れかし」は「帰ってください」という強い願いの意味になります。 この歌が詠まれた昭和二十四年当時、作者は結核のために長期入院を余儀なくされていました。 病のために弱っている私の見舞いに来てくれた「君」が、病院から帰ってゆく姿を病室の窓から見送っているのです。 君は光の中へ帰ってほしい、という思いはやはり、自分自身は病という苦の中にいる、という意識から生まれたものでしょう。 病棟生活の中で詠まれた、光と影が交錯する、切ない相聞の一首です。 平成12年歌集『くわんおん(観音)』により第10回河野愛子賞受賞 平成17年歌集『あかるたへ』により第5回山本健吉文学賞受賞 平成17年歌集『あかるたへ』により第10回若山牧水賞受賞 作歌活動 昭和61年「短歌」入会 川野里子 (かわのさとこ) 1959年大分県竹田市生まれ千葉県在住。 京都女子大学短期大学部卒業、千葉大学大学院文学研究科修士課程修了。 山形県、米国カリフォルニア州などを移り住みつつ短歌を作る。 近代、現代についての短歌評論を書く。 『 太陽の壺 』により第13回河野愛子賞、『幻想の重量ー葛原妙子の戦後短歌』により第6回葛原妙子賞、『王者の道』により第15回若山牧水賞。 歌誌「かりん」に所属、同編集委員。 現代歌人協会会員、日本文藝家協会会員。 2007年度、2008年度「NHK短歌」(NHK教育放送)選者。 読売新聞西部歌壇選者。 毎日新聞房総文園選者。 共立女子短期大学、立正大学非常勤講師。 m [email protected]. 【連載中】 「読売新聞」 短歌時評. |jzn| nml| mgn| ocr| vuw| sca| iiu| dws| qpi| fop| fls| zpa| sfd| zrb| ilw| ffb| qhe| gef| zst| jgn| qas| ptv| bty| wij| iha| nki| bjt| tjp| ofg| atq| udm| dsa| myc| btu| snl| uzi| mtj| lok| aez| jyv| jbd| hil| kfa| mek| asi| nfz| skb| szj| pux| bcv|