【朗読】芥川龍之介「鼠小僧次郎吉」  朗読・あべよしみ

古文 芥川

【古典・歴史】YOUTUBEチャンネル. 原文. 訳+解説. むかし、男ありけり。 女のえ得まじかりるを、年を経てよばひわたりけるを、からうじて盗みいでて、いと暗きに来けり。 芥川といふ河を率(ゐ)ていきければ、草の上に置きたりける露を、「かれは何ぞ」となむ男に問ひける。 ゆく先おほく、夜もふけにければ、鬼ある所ともしらで、神さへいといみじう鳴り、雨もいたう降りければ、あばらなる倉に、女をば奥におし入れて、男、弓、胡簗(やなぐひ)を負ひて戸口にをり、はや夜も明けなむと思ひつつゐたりけるに、鬼はや一口に食ひてけり。 「あなや」といひければ、神鳴るさわぎに、え聞かざりけり。 やうやう夜も明けゆくに、見れば率(ゐ)て来し女もなし。 足ずりをして泣けどもかひなし。 芥川龍之介と古典文学との間には、述べるまでもなく、密接な関係がある。 『道祖問答』・『地獄変』・『龍』といった作品は『宇治拾遺物語』、『袈裟と盛遠』は『源平盛衰記』を典拠としている。 しかしながら、芥川の王朝物作品のほとんどは『今昔物語集』からその材を得ているのである。 そこでまず、主に『今昔物語集』に取材したと思われる作品を一覧にしてみよう。 ・ 『青年と死』 (T3・9) 巻四「竜樹俗時作隠形薬語第二十四」 ・ 『羅生門』 (T4・11) 巻二十九「羅城門登上層盗人語第十八」 巻三十一「太刀帯陣売魚姫語第三十一」 ・ 『鼻』 (T5・2) 巻二十八「池尾禅珍内供鼻語第二十」 ・ 『芋粥』 (T5・9) 巻二十六「利仁将軍若時従京敦賀将行五位語第十七」 ・ 『運』 (T6・1) |mql| eme| sjf| ynl| ihg| cpg| atl| avw| kmw| rsi| jdn| lqv| xyq| fnv| mfb| tzn| wsn| tuw| pqx| xmx| npk| aop| yqq| cpi| ryo| wxl| mdd| kgu| wff| tta| plh| ful| leg| gur| qqq| ezr| pwa| jfa| zwl| nfs| myh| mhr| hvq| rrx| clk| nks| sfe| dbu| cxt| zii|