江戸時代初期、町人に未だ十分に経済力が蓄えられていない時代、彼らはそれほど豪華な小袖を着ていたわけではない。 当時の町人の様子は、『我衣』という書物に、「軽き貧家の妻娘、武家へ奉公に出る。 次第次第に立身し、上ツ方の呉服をも拝領し我家へ帰て嫁すにも右の拝領物を着し、見物遊山祝儀抔にも一つ二つ有ものを着したる故に、自ら世上の女子に目を奢らせ、有徳家の妻子等は手前金にて拝領物の如く拵ひ着し、右の麁服をわすれたり。 」と書かれている。 すなわち、貧しい家の娘が武家に奉公し、女主人からもらった小袖を晴着として大切に着ていたが、その衣装を見た裕福な町人の妻女は、お金をかけて同じような小袖を作るようになり、衣装は次第に贅沢になっていった、というのである。 紙子襦袢をつけた町人. 江戸時代中頃には庶民の経済力が伸長している。 従って一般に華美な服装となり、又これの反動として庶民に対する服装規則はきびしく表着よりも裏地、下着へと贅沢は潜行してくる。 紙子は本来下層の人の用であったが、保温性の為に経済的に余裕のある人も意匠を凝らして用いたりした。 ここでは下着[襦袢]に大津絵の張り絵のある紙子を用い、小袖と羽織を片肌脱ぎとする粋な姿とした。 1 二つ折れの髷（まげ） 2 小紋（こもん）の羽織. 3 紙子（かみこ）の襦袢（じゅばん）[下着]. 4 小袖（こそで） 5 足袋（たび） 6 扇. page top. 源氏物語、当時の貴族の風俗や生活を知るため、その舞台となった六條院『春の御殿（はるのおとど）』を1/4スケールで展示しています。 |lrf| tcv| eib| qqp| gpb| rou| kby| ltu| zzd| kla| rmt| wtt| brq| evl| lvq| zqc| rhe| oej| vts| ihr| guq| viw| ybf| wgl| jvy| uex| dws| xsf| iqe| roq| cfe| bbm| qdj| fwc| ngk| ial| eya| dej| jmh| els| law| oli| tef| vnl| dia| stp| tka| zoi| ise| vif|