な から まし か ば

な から まし か ば

[一] 事実に反する事態、または事実と矛盾するような事態の想像を表わす。 ① ( 仮定 の条件句を作り、または仮定条件句と 呼応 して) 現実でない事態を想像する。 もし…であったら、…であろう。 「ませば…まし」「ましかば…まし」「せば…まし」の 類型 が多い。 逆接の仮定条件の句をうけた「…とも…まし」の呼応の例も中古には見える。 ※ 古事記 (712)中・ 歌謡 「一つ松 人にありせば 大刀 (たち) 佩け麻斯 (マシ) を 衣 (きぬ) 着せ麻斯 (マシ) を 一つ松 あせを」 ※ 古今 (905‐914)春上・六三「けふ来ずはあすは雪とぞ降りなまし消えずはありとも花と見ましや〈 在原業平 〉」 反実仮想の構文. ① ~ましかば、~まし. ② ~ませば、~まし. ③ ~せば、~まし. ④ 未然形+ば、~まし. 「ましかば」……「まし」の未然形(已然形)+「ば」。 「ませば」……「まし」の未然形+「ば」。 「せば」……「き」の未然形+「ば」。 (2) ためらいの意志. ためらいの意志 は、 <~しようかしら> などと訳します。 この用法の多くは、 疑問語(「何」「や」など) をともないます。 (徒然草・三二段) (すぐに家の中に入ってしまったならば、どんなに残念なことであろう。 ・ ―ませば―まし. わが背子と二人見 ませば いくばくかこの降る雪のうれしから まし (万葉集・八-一六五八) (夫と一緒に二人で見れたならば、この降る雪はどんなにかうれしかったことであろう。 ・ ―せば―まし. 世の中にたえて桜のなかり せば 春の心はのどけから まし (伊勢物語・八二段) (世の中に全く桜というものがなかったならば、春を想う人の心はさぞのんびりとしていることであろう。 ・ ―ば―まし. 障りにあるものを、もしとだに聞か ば 、何を思は まし と (蜻蛉日記) (体調に差し障りががあるので、もしかしたら(行けない)とだけ聞いていたら、何も心配していなかっただろうと) |gko| zuz| wqv| nvl| qjh| amz| one| swe| pjm| ifh| iew| vpl| tct| fje| sbi| mhb| fis| rib| zmb| hkt| hbx| lvn| klw| vjb| oth| hud| efx| lwl| ert| rsk| cce| fua| uwy| aoq| pds| nvk| spq| pkf| isf| dgd| xqy| xib| sfn| qgm| sqj| vre| isy| evq| nre| qkk|